今回は「こんぴら狗(いぬ)」登場人物と物語のあらすじと読書感想文の書き方をまとめました!

おまけで書き方のアイデアも考えてみたので、これから感想文を書く人も参考にしてみてください。

この本は、結構分厚いけれど、動物の賢さや人情の温かさ、江戸時代の人々の信心深さが感じられて、とても面白い本でしたよ。

さてさて、本の内容は・・・。

 
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「こんぴら狗」の作者は?あらすじを一言で!

「こんぴら狗」は江戸時代の日本を舞台とした物語で、高学年課題図書(2018年)です。

著者・・・今井 恭子

絵 ・・・いぬんこ  

作者について

作者の今井恭子さんは広島県出身の児童文学作家さんです。

一度外資系の企業に勤めますが、改めて大学院で「動物行動学」を修めたそうです。

とても活動的で有能な方なんですね!

そういえば「歩きだす夏」という作品が、以前の読書感想文の課題図書になっていました。

揺れ動く女の子の心について考えされてくれる良い作品でしたよ。

「こんぴら狗」のひとことあらすじ

江戸時代。当時、お伊勢参りやこんぴら参りは江戸の庶民にとっては生涯の夢でした。

病気のご主人の代わりにこんぴら参りに出された犬が、たくさんの人に助けられて旅をする物語。

通して読むとエンディングに感動します!

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主な登場人物

ムツキ
この物語の主人公。神社の境内で弥生に拾われ、育てられたかしこい犬です。

病気で伏せってしまった弥生の代参(身代り)として、江戸(東京)から香川県の金毘羅神社までお参りに行きます。

 

弥生(やよい)

江戸・瀬戸物町にある郁香堂というお店の、兄3人を病で亡くした一人娘。

お店の跡取りになる予定となりますが病に伏せってしまいます。

 

美陶園のご隠居

郁香堂のご主人と仲が良いお店のご隠居さん。ムツキをこんぴら狗として旅をさせることを提案します。

京までは旅のお供に連れていくつもりですが、旅の途中、鈴鹿峠あたりで亡くなってしまいます。

 

孫市(まごいち)

にせ薬売りの行商人。ムツキを水口から大阪まで連れていきます。

 

オトシ

ムツキが大阪から乗った金毘羅船に室津からのってきた若い芸者見習いの娘。金毘羅までムツキを連れていきます。

 

健太

街道筋を巡って修行中の若い大工。堺まで修行に来て江戸に戻る時にムツキに出会い、ムツキを中山道の守山まで連れていきます。

 

宗郎(むねお)

母の奥山澄江・お付きの善七と共に、お伊勢参りをした帰りの目が見えない男の子。ムツキを茶々丸と呼び、桑名あたりから江戸までムツキと行動を共にします。

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主なあらすじ・内容(ネタバレです)

お話の舞台は今から約200年前の江戸

ある冬の日の朝、おてんば娘の弥生は、近所の寺子屋に通う道筋にある小さなお稲荷さんで捨てられた子犬を拾います。

弥生は知恵と熱意でその子犬を飼うことを許してもらい、ムツキと名付けて大切に育てました。

 

文政六年(1820年)六月。ムツキはすくすく育ち、弥生も十六になり、元気にしていたのですが、堺の線香問屋に修行に出ていた兄の盛三郎が体調を崩し、江戸に戻ってきます

弥生の看病むなしく、盛三郎は亡くなります

盛三郎が亡くなってすぐに、弥生まで病に伏してしまいます

 

父の平左衛門たちは跡取りがいなくなることを心配する中、美陶園のご隠居が、弥生の病気が治ることを願って、ムツキをこんぴら狗として旅に出すことを提案します。

 

文政七年四月。いよいよムツキはこんぴら狗として江戸、日本橋から旅立ちます。

美陶園のご隠居が京(京都)までは一緒に行く予定です。

ムツキの首には「こんぴら参り」と書かれた木札と「金」の字が縫い付けられた銭袋がぶら下げられ、これが後々ムツキの旅を助けます

 

ムツキはどの宿場町・茶屋でもこんぴら狗だと分かると大人気で大切にされます。

 

最初はおおむね平穏に過ぎていきますが、増水していた静岡県の大井川を渡る時、ムツキは川に落ちてしまい、危うく命を落としそうになります(江戸時代は反乱軍がすぐに江戸に行けないように大きな川には橋がかかっていなかったのです)

その後の旅もしばらくは順調に進んでいくのですが、愛知県の宮(熱田神宮)から三重県の桑名への七里の渡しで雨にあったことをきっかけに、ご隠居は体調を崩します

体は冷え、咳が出る中無理をおして旅を続けるものの、鈴鹿の峠を越えて土山の宿に向かう途中、咳のためろっ骨が折れ、気を失い、亡くなってしまうのです

 

ご隠居が亡くなった後、寺の使用人や土山宿の役人などにムツキは預けられていきます。

そして、水口宿から大坂までムツキを連れて行ったのは孫市というニセ薬売りでした。

孫市は旅すがら、田舎の民家で薬を売って歩きます。

 

途中、ムツキが体調を崩しますが、田舎町のおばあさんに手厚く介抱され、元気になります。

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大坂からは、金毘羅船に乗っての船旅です。ここでもムツキは珍しがられ、大切にされます。

 

室津の港から、芸者の女将と芸者の見習いのオトシが乗り込み、男が多い船の中は活気づきます。

金毘羅船は天候や潮の流れのために足止めが何度もありましたが、ついに香川県の讃岐にある丸亀に到着しました。

 

ムツキは念願かなって金毘羅参りができました。

江戸をたってからひと月半の旅でした。

金毘羅参りの後は折り返しの旅路となり、ムツキは田の口という港でオトシたちとは別れ、大坂で船をおります。

そこで江戸に向かう老夫婦に託されることになるのですが、ムツキはすぐにはぐれてしまいました。

 

次に出会ったのは健太という若い大工で、健太とは滋賀県の守山宿まで一緒に旅をします

守山宿では嵐の中、狭い小屋に閉じ込められたムツキはパニックとなり、そこから必死で逃げだします

 

そして、街道から少し離れた滋賀県の田代村というところで、シロという雌犬と出会い、数日を過ごします。

田代村で百姓に見つけられ、こんぴら狗だと気づかれたムツキは村送りという方法で東海道まで戻されるのです

無理やりムツキを連れてきた役人から逃げ出し、街道で休んでいるムツキは、お伊勢参りを終えて江戸に向かう宗郎の一行に出会い、ムツキと宗郎の一行は共に江戸に向かって進むのでした。

 

宗郎は目が見えませんでしたが、ムツキに茶々丸と名前をつけ、とてもかわいがります

道中、ムツキの首にたすきがつけられ、それを宗郎が持つことになりました。

その結果、今でいう盲導犬のように、息を合わせて歩けるようになっていきます

 

帰りの箱根で追いはぎにあうなどの事件があったものの、宗郎の一行は7月に江戸にたどり着きました

江戸についたとたん、ムツキはふるさとのにおいを感じ、動きが落ち着かなくなります。

宗郎がムツキに「どこに行っても良い」と許可を与えると、ムツキは駆け出し、弥生のいる屋敷に向かい、ついに弥生と再会します

 

弥生は、ムツキの金毘羅参りのおかげか、とても元気になっていました。

ムツキの金毘羅参りから二年後、弥生は手代の幸吉と結ばれ、赤ん坊を授かりました

ムツキも近所の八百屋の犬と結ばれ、幸せに暮らしています

(おわり)

(長い旅の結果、ムツキも、宗郎もとても成長した所が読んでいてすがすがしい気持ちになりますね)

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感想文のヒント

①往復1340kmの旅をムツキはなしとげました。それは、たくさんの人の支えがあったからですね。
ムツキが世話になった人と、今、あなた自分がどんな人にどんな世話になっているのかを比べてみると、自分がいかにたくさんの人に支えられて生きているかが感じられますよ。

②ムツキがなぜたくさんの人に助けられたかというと、やはり江戸の人たちの信心深さが影響しています。今と昔で神様を感じる気持ちがどれほど変わったかを考えても面白いですね。

③お話の舞台は江戸時代の街道(主に東海道)です。
実際に東海道を歩ける人は歩いてみる、東海道を歩けない人でも、宿と宿の間ぐらいの距離を歩いてみて、その大変さを感じながらムツキのすごさをまとめるといいですよ。

当時は全て「歩き」で、車も鉄道もなかったのですから。

例えば↓の箱根なんか、道が入り組んでいて歩くのは大変だろうなと感じますね。

 

ポイントは「比べる!」

登場人物と自分を比べることで、自分のことについて深く考えることができます。

その考えが具体的なエピソードなどを入れながら表現して、1200字でまとめてみましょう。

自分の目で見た体験を、自分なりの言葉で書くと、読む人を感動させられます。

例えばこんな順番で書くと、感想文としてまとまります

①まず、自分もムツキ達が歩いた一日分の距離を歩いて、感想をまとめましょう
江戸時代の人々は、とてもよく歩いたということが分かりますよ。

「こんぴら狗」のお話を簡単にまとめましょう
長い距離を人に助けられながら、犬が東京(江戸)と香川県(讃岐)を往復したことを読む人に説明しましょう。

③なぜ、ムツキの旅は成功したのでしょうか。
たくさんの人にお世話になったムツキはこんぴら狗だったことが大きな理由ですが、それは、当時の人たちが今以上に神様を信じていたからでしょうね。
神様を信じる心と助け合いの心がこんぴら狗という風習を成り立たせていたことをまとめましょう。

自分はどんな人に助けられて生きているのかを書きましょう。
普段意識していなくても、家族以外にもあなたを支えている人はいるはずです。
ここが作文の山場です!
自分に関わりのある人への気持ちが表現できるといいですよ。

⑤今の世の中では、こんぴら狗のような人との関わり方はなかなかありません。
でも、自分が関わる人には親切にしていこうと言う決意を書いて作文を終わりましょう!

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さいごに

こんぴら狗がどんなお話なのかわかってもらえましたか?

また、作文を書くヒントが手に入れられましたか?

作文って、書きだすまでが大変なので、手がかりの一つとして読んでもらえたら幸いです。

文章にまとめることは大変だけれど、作文はあなた自身を育てます

頑張って下さい!

がんばるあなたを応援しています。

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