「クニマスは生きていた!」のあらすじ・ネタバレ・読書感想文の書き方を紹介します。

人間が絶滅させてしまった生き物はたくさんいますよね。
絶滅の原因の多くは人間の食料を増やすためです。
「クニマスはいきていた!」は

自然保護と開発について
とても深く考えさせてくれる作品でした!
下にまとめたあらすじと読書感想文の書き方が、あなたの感想文のアイデアに役立てば幸いです。

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「クニマスは生きていた!」ってどんな本?

「クニマスは生きていた!」(汐文社)は2018年の高学年の読書感想文課題図書です。
・著者・・・池田 まき子

 

著者・池田まき子さんってどんな人?

著者の池田まき子さんは、児童書ノンフィクション作家
オーストラリアに留学して以来、オーストラリアに住み続けているそうです。
日本を舞台にした作品がたくさんありますが、取材の度に日本に戻ってきているのでしょうね!
動物(生き物)をテーマにした著書と障害(特に目の見えない人)をテーマにした著書が多いです。
「クニマスは生きていた!」は動物をテーマにした作品です。

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「クニマスは生きていた」ひとことあらすじ

秋田県の田沢湖だけにいたクニマスは田沢湖では絶滅してしまったけれど、
山梨県の西湖で生きながらえていて、いつか田沢湖へ里帰りさせたいという話。

主な登場人物

三浦久兵衛さん

最後のクニマス漁師。田沢湖から魚が姿を消してしまったことを嘆き、

他の湖に移植されたクニマスが生きている可能性を追い続けた人です。

三浦久さん

久兵衛さんの息子さん。父の遺志を継ぎ、山梨県の西湖でクニマスがいることを確認しました。

 

主な舞台

田沢湖
この物語の最も中心となる場所です。

日本でいちばん深い湖で水深425m。

湖の底は海面よりも低いです。

透明度が高く「神秘の湖」と呼ばれていましたが、

玉川の水を入れることにより、一度は死の湖になってしまいました。

西湖
田沢湖で取れた卵が運ばれてきた山梨県の湖です。

西湖の底深くで、クニマスは細々と生き伸びていました。

玉川
酸性が強く、毒水と呼ばれる水質でした。現在は中和施設が作られていますが、中性化はなかなか難しいようです。

玉川ダムへアクセスはこちら↓

玉川ダムへのアクセス

 

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主な内容・あらすじ(ネタバレです)

「はじめに」で作者の伝えたいことが全てまとめられています。

人間が壊してしまった自然環境は、どんなに時間がかかろうとも、

たち自らの手で元通りにしなければなりません。

ということを、田沢湖から姿を消したクニマスを例にして読者に呼びかけています。

では、ざっと中身をまとめていきますよ。

第1章「田沢湖で遊ぶ子供たち」

昔は田沢湖は自然豊かで生き物がたくさんいる湖だった。

第2章「語り継がれてきた「辰子姫伝説」

湖の底には竜が住んでいるという話にクニマスが出ていた。

第3章「クニマス漁師になる決意」

先祖代々クニマス漁師をしていた三浦家の久兵衛さんが漁師になる決意をする。

第4章「水力発電所を建てるという計画」

1936年。毒水と呼ばれる酸性度の高い玉川の水を引き入れ、

田沢湖の水を発電や農業用水に使われる計画が立てられる。

当時、東北地方は冷害で、食糧増産の必要もあり、

漁師も田沢湖の水を国力増強に使うことを認めざるを得なかった。

第5章「湖に魚がいなくなった・・・」

1940年。玉川から田沢湖への導水が始まった。

導水が始まり、湖の水は下流に向けてたくさん流された。

湖の水位はどんどん下がった上に毒水におかさてしまった。

湖の酸性度が上がったことでクニマスは死に絶え、姿を消した。

クニマスがいなくなった事で、

田沢湖でクニマス漁を継承してきた三浦家の久兵衛さんは、

最後のクニマス漁師となってしまった。

第6章「クニマスを追い求めて」

1985年。久兵衛さんの元に、

「山梨県の本栖湖に、クニマスに似た魚がいる。」

という情報が届く。

残念ながらクニマスではなかったが、

山梨県の本栖湖や西湖、滋賀県の琵琶湖、

長野県や富山県にクニマスの卵が送られたことがあり、

田沢湖以外の湖で生き残っている可能性はあった。

久兵衛さんはわずかな希望を持って全国の湖でクニマスを探し続けた。

第7章「懸賞金つきの「クニマス探し」」

1995年。久兵衛さんの熱意に賛同する人たちが集まり、

「クニマス探しキャンペーン」が始まった。

キャンペーンの賞金が100万円と高額だったこともあり、

多くのマスコミに取り上げられ、クニマス探しは話題となった。

13匹の魚が鑑定されたが、全てクニマスではなく、

キャンペーンは終了した。

第8章「クニマス漁師としての責任」

キャンペーン終了後も、久兵衛さんはクニマスの語り部として活動を続けた。

久兵衛さんはクニマスのために人生をささげ、

2006年に84歳で息を引き取った。

第9章「70年ぶりの発見」

2007年12月。

ついにクニマスが山梨県の西湖で発見されたことが新聞に載った。

久さんは「『絶滅』クニマス生きていた。」

という新聞記事を読み、久兵衛さんの遺影に手を合わせ、喜びの涙を流した

2007年の3月に西湖で発見された「クロマス」と呼ばれていた魚を研究者が調べた結果

クニマスだということが分かったのだった。

(おまけ情報。研究者というのは中坊徹次さんという人で、当時、京大の教授でした。

ちなみにクロマスをクニマスではないかと考え、鑑定を依頼したのは、

魚のかぶり物で有名な「さかなくん」だそうですよ!

西湖はたまたま、田沢湖に似たクニマスが生きやすい環境がそろっていた。

第10章「田沢湖と西湖が「姉妹湖」に」

クニマスつながりで、仙北市の田沢湖と富士河口湖町の西湖は

「姉妹湖提携」を結んだ。

第11章「クニマス養殖の取り組み」

西湖でのクニマス発見後「山梨県水産技術センター忍野支所」では

種の保存を目的としたクニマスの養殖に取り組み、研究を進めている。

2013年。山梨県で養殖されたクニマスの稚魚10匹が

ふるさとの田沢湖畔で展示され、

田沢湖への里帰りの機運が高まった。

ただ、クニマスの養殖についての課題はまだまだ多く、

いつ田沢湖へ戻れるかの見通しは立っていない。

第12章「田沢湖の再生をめざして」

田沢湖でも、クニマスが生息できる環境を目指し、

様々な取り組みが行われている。

湖をきれいにし、水質を改善する努力は続けられているものの

湖全体が元通りになるには、

まだまだ時間がかかる。

おわりに「クニマスを守るということ」

クニマスも同じ時代を一緒に生きている仲間。

2度と絶滅の危機にさらしてはならない。

地球上にはたくさんの生物がつながり合って生きている。

人間は、環境を破壊し、野生生物のすみかや食べ物を奪ってきた。

私たちは自然に対してもっと謙虚になり、あらゆる生物が平等に

地球環境を分かち合って暮らしていくべき。

(おわり)

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感想文のヒント

①絶滅してしまった生き物とクニマスを比べましょう。

絶滅してしまった生き物とクニマスの違いを比べ、

自分たちがこれからすべきことを書くとよいでしょう。

作者の意見に賛成か反対かをはっきりさせる

読書感想文である上に、意見文としてもまとまります。

実は今一番求められている力は、

自分の考えを論理立てて説明する力

なので、論理力を鍛える題材としてとてもよいですよ。

②人間は生きるために開発せざるを得ないことをテーマにする。

クニマスが田沢湖から姿を消した原因は

食糧増産のために湖の水を使ったことです。

玉川の「毒水」を田沢湖に入れることで

魚が姿を消すことは、当時、予想できたでしょうか?

人は、森を切り開き、農地を確保することで

食料不足の心配を少なくし、

安心して暮らせる工夫をしてきたのです。

開発は自然破壊と直結しているので

開発と保護のバランスをとることは大切なことですが、

自然保護にはただ「もうかればいい」状態と比べ、

明らかにお金がかかります。

そのお金をだれが負担するべきなのか

よいアイデアを出してまとめる

読書がきっかけで深く考えられた事が表現できますよ。

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ポイントは「比べる!」

自分が伝えたいことを、作者が伝えたいことと比べて表現することで、

自分の意見はよりはっきりと伝わります。

色々な例を「比較」のために使って、説得力のある文章に仕上げましょう!

 

こんな順番で書くと読書感想文としてまとまります!

①身近な動植物で、少ない、又は絶滅した生物の紹介をしましょう。

例えば、コウノトリ(その他、絶滅しそうな生き物)と比べてみましょう!

こんな感じで書きだすといいかもしれません。

豊岡市には今、コウノトリが住んでいます。コウノトリは一度日本から絶滅してしまいました。

でも、豊岡の人たちの努力で、日本各地で野生の生活を送れるようになりました。

②①で書いた動物の絶滅までのいきさつをまとめましょう。

例えば・・・

コウノトリはかつて、日本中で見られる鳥だったそうです。

でも、農業の発展のために田畑が整理されたり、農薬が使われたりしました。

農薬が使われた水では、コウノトリのえさとなる魚が昆虫などの動物が生きにくく、

コウノトリの数も減っていき、日本からコウノトリが消えてしまいました。

③クニマスが田沢湖から姿を消したいきさつをまとめましょう。

ここで、クニマスのことに触れましょう。

田沢湖では、玉川からの水が入ってきたために湖の酸性化が進み、

クニマスが住めない環境になってしまいました。

玉川の水を田沢湖に引き込んだのは、食糧増産のためでした。

冷害続きで何としても食料を確保したい状況で

クニマスが絶滅するとは考えられなかったのだと思います。

コウノトリも食糧増産・耕地整理のために姿を消しました。

きっと、他にも絶滅してしまった生き物がいることをまとめましょう。

④過去の状況と今の状況を比べましょう。

なぜ今、自然環境を守ることが日本では大切なのかを考えましょう。

例えば・・・

日本は世界の中では先進国と呼ばれています。

物は十分に行きわたり、工場も、ゴミを出さないための努力をしています。

自然環境を保ったまま開発をするのが、今の時代は大切にされています。

豊かな暮らしと自然保護の両立の大切さを訴えましょう。

⑤クニマスやコウノトリが復活するシナリオを書きましょう。

コウノトリは今、日本の空を飛ぶようになりました。

クニマスはどうしたら田沢湖に戻ることができるかをまとめましょう。

例えば・・・

コウノトリは一度姿を消しました。でも、ロシアに同じ種類のコウノトリがいました。

ロシアからコウノトリを分けてもらい、日本で数を増やして

自然の中に放しました。

日本の空に放たれるまでに、豊岡ではコウノトリのえさが増えるような工夫をしました。

コウノトリが住める環境を作った上で

コウノトリを自然に戻したのです。

クニマスが田沢湖に戻るためには

クニマスが住める環境を整えないといけません。

つまり、酸性の水を中性にして、昔のようにしなければならないのです。

中性化にはとても時間がかるようですが、

コウノトリが復活できたように、きっと、クニマスも復活できると信じています。

なぜなら、たくさんの人が研究や実験をしているからです。

クニマス復活までの道筋をまとめましょう。

⑥自分がどうしていきたいのかをまとめましょう。

環境破壊は日本だけの問題ではありません。

発展途上国と呼ばれる国々は、昔の日本のように

環境保護より経済発展を大切にしています。

発展途上国に対して日本が、そして自分ができることを考えて書きましょう。

そして地球全体で環境保護と開発を両立できるようにしていきたいことをまとめましょう。

例えば・・・。

クニマスやコウノトリのように、世界中で姿を消してしまった生物はたくさんいます。

これからも、特に発展途上国ではさらに生物の絶滅が続くでしょう。

壊した環境を元に戻すのは大変なことだけれど、

日本には環境を守りながら開発を進める技術があります。

日本は発展途上国と呼ばれる国の発展を助けています。

助けながら、環境保護の活動も進めると、

地球上の環境保全に役立つことができます。

この本を読んで、環境保全と開発のバランスをとることのむずかしさを感じました。

私は、ジャイカの活動に興味があります。

将来、ボランティアとして環境保護の仕事を

外国でやってみたいと思っています。

など、自分の将来につなげて終わりましょう。

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最後に

長いまとめに最後までお付き合い頂きありがとうございました。

現代の重要なキーワードとして

「持続可能な開発」

というのがあります。

開発はするけれど、ずっと続けられる

という意味です。

クニマスの例で言うと、

毎年漁はするけれど、取りすぎない。

取りすぎないことで、毎年同じような量を手に入れることができる。

ということですよね。

私たち人類が、この先もできるだけ長く地球上に生き続けられるために、

あなたも是非よい方法を考えてみてください。

ちなみに

中学校の国語の教科書(光村図書・中1)にも

クニマスを扱ったお話があります。

中学校の勉強の予習にもなったはず・・・。

よい読書感想文に仕上げて下さい。応援しています!

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