日本は西日本と東日本で使われている電気の周波数が違います!

その理由と、その境目の状況を調べてみました。

それは東京と大阪の発電形式が異なることが原因です。

そして、周波数の境目は不思議な状態ですが、きちんと理由がありました!

 

 

 

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文明開化と電気の使用開始

日本に電気が使われ始めたのは江戸時代が終わり、

明治が始まって間もない1878年のことでした。

東京の工部大学校で「アーク灯」という電灯が点灯したのです。

3月25日は「電気記念日」なのですが、

東京でアーク灯が点灯した日が由来となっているそうですよ。

ただ、まだ「発電所」から電線を通して送られてくるというものではありませんでした。

「発電所から送られてくる電気を家庭で使う」

のは、東京電灯という会社が発電所を作った1887年のこと。

ただし、この発電所は、現在では標準となっている

交流電流ではなく

直流電流のものでした。

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交流電流の発電所はどこからスタートしたのか?

交流電流の発電は1889年

大阪電灯がアメリカから発電機を輸入してスタートします。

関東では1895年、東京電灯の浅草発電所が開業し、

交流電流による配電が始まります。

ちなみに東京電灯が輸入した発電機はドイツ製でした。

現在普及している配電の仕方(交流電流)は

大阪の方が早く始まったんですね。

 

日本の2大都市圏から広がる電気網

大阪に輸入された発電機はアメリカ製で

作られる電気は60ヘルツ。

東京に輸入された発電機はドイツ製で

作られる電気は50ヘルツ。

アメリカ製とドイツ製の発電機の違いが

現在の日本にも残っている訳ですね。

東京と大阪をスタートとして、

電気を届ける範囲が広がっていきます。

東京から東の電気は全て50ヘルツで

大阪から西の電気は全て60ヘルツになっています。

では、東京と大阪の間はどこでぶつかったのか?

それは偶然、日本の東西を分ける「大地溝帯(フォッサ・マグナ)」とほぼ同じ

新潟の糸魚川から静岡の富士川あたりが分岐ポイントとなっています。

分岐ポイントの東側は東京電力、西側は中部電力や関西電力がカバーしています。

電気の周波数が違うわけ(関西電力の説明)

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入り組んでいる地域がある理由

でもよく見ると、普通は60ヘルツのはずの長野県のいくつかの地域では

50ヘルツの電気が使われています。

長野県で50Hzの電気が使われている地域(中部電力の説明)

なんでだろう・・・と調べてみると、その理由は

水力発電所にありました。

長野県にはたくさんダムがあります。

ダムでためた水を使って発電をしているのです。

長野県のダム一覧(ダムネット)

長野県でダムを作って発電している会社は、

東京電力・中部電力・関西電力などです。

東京電力が作る電気は50ヘルツで

中部電力や関西電力で作る電気は60ヘルツです。

長野県には日本アルプスと言われるほど

けわしい山に囲まれた地域です。

だからダムを作るに適した場所がたくさんあるのです。

けわしい山に囲まれた地域には、平地から電気を引いてくるより、

近くにある発電所から電気を引いてくる方が合理的ですよね。

だから、東京電力の発電所が近くにある山間の地域では

長野県でも50ヘルツの電気が使われているのです。

 

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さいごに

スタートの違いがそのまま東西の地域の違いになった電気。

世界レベルで見るとスタートの違いでややこしいまま残っている現象は他にもあります。

例えば自動車は、左側通行と右側通行が国によってに違います。

身近な例では電卓と電話の数字配列が上下逆だったりします。

日常生活にある不思議、調べてみると面白いですよ。

 

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