米作りに欠かせない田んぼ。

山口県の見島には、縦横がきれいにそろった

美しい田んぼがあります。

見島の田んぼがいつからあるのか・・・

という謎を解き明かしていくお話です。

ちょっとした推理小説を読むような気持ちで

読むといいかもしれません!

 

 

 

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「千年の田んぼ」って、どんなお話?

「千年の田んぼ」は石井理津子さんが書いた作品で

2018年の読書感想文課題図書(中学)です。

石井理津子さんってどんな人?

著者の石井理津子さんは佐賀県生まれの香川県育ち。

大学までを香川県で過ごしますが、

出版社勤務のかたわら埼玉大学でも勉強された人です。

とても勉強熱心ですね!

全国の農村を訪ね、地域文化・農業について取材しています。

「農山漁村に残る大切な物を伝えること」

が人生のテーマだそうで、この「千年の田んぼ」も

石井さんのテーマに沿っている作品です。

 

ひとことあらすじ

山口県の見島には、縦横がそろった綺麗な田んぼがある。

縦横がそろっているのは1000年以上前の条里制に合わせて整地されたから。

見島は国防の島として、本土とは異なる環境で一族が生活していた。

 

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内容とあらすじ(ネタバレです)

作者の石井さんは田んぼと水を通して、命のつながりをみつめます。

見島の田んぼを手がかりに、先祖から続く米作りについて

少しずつせまっていくのです!

はじめに

筆者の石井さんは独特の田んぼがある山口県の見島を訪れます。

見島は日本海に浮かぶ島。

牛のような形をしています。

たしかに、上(北)に牛の頭で、左側(西側)が牛の背中みたいですね。

 

謎その①・・・不思議な三角ため池

見島にある八町八反という地域にある田んぼには

たくさんの三角のため池があります。

見島には高い山がなく、たまった水を使って

田んぼをうるおす工夫です。

田んぼに水をまくためですが、ため池は水の楽園でもあります。

下の画像の三角形の部分がため池です。

あなたが住んでいる地区にはない珍しい池ですよね。

 

謎その②・・・お米作りと「八町八反」

見島の八町八反の田んぼは、基本は砂地です。

米作りに必要な水が手に入りにくく、三角ため池から

汲み上げるしか方法はありませんでした。

だから八町八反というおよそ16ヘクタールの土地には

実に約100個ものため池があるのです。

 

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謎その③・・・八町八反開田のなぞ

縦横がきちんとそろった八町八反の田んぼは

江戸時代どころか、645年から始まった大化の改新の後にできた

中央政府の指示で作られた田んぼと考えられるようです。

つまり、1000年以上前から続いている田んぼ。

田んぼを条里という区画で作り、

税を計算しやすくした名残りが、八町八反だったのです。

下の地図の真ん中の方が八町八反の田んぼです。

確かに縦横がまっすぐですね。

それに比べると地図の左端に見えるある田んぼは棚田で、

まっすぐでないことが良くわかりますね。

 

謎その④・・・誰が、八町八反をつくったのか

1000年以上前に開墾された八町八反は

おそらく中央政府から派遣された役人が関係しています。

見島には役人が葬られたと考えられるジーコンボ古墳群というお墓があります。

 

ジーコンボ古墳には役人とその家族が葬られています。

中央政府から見島に派遣された役人の仕事は

外国(中国・朝鮮)から国を守ることでした。

国を守る仕事をするためには、食料確保が大切です。

八町八反の田んぼは小さな島に比べてとても広く、十分な食料をもって

島で生活できていたようです。

見島に役人(ラスト豪族)が派遣されたのは1300年前ごろ。

その頃から八町八反の田は開かれていたのです。

 

田んぼづくりは過去から現在、そして未来へと連綿と続いていきます。

米作りは先祖が未来を次の世代へ託していった希望なのです。

(終わり)

 

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感想文のヒント

①毎日頂いている食事から、先祖へ思いを広げていきましょう。

お米、毎日食べますよね。

小学校の頃、お米作りについては社会科で勉強したはずですが、

改めて米作りにかかる手間や高齢化の問題を絡めながら

見島の米作りを考えるのが良いでしょう。

見島の田んぼも、跡取りがいない所がたくさんあります。

荒廃していく田んぼと日本の未来を想像して、

自分が進むべき道を考えましょう。

②見島の八町八反の独特の工夫と、八町八反の田んぼの謎に迫った作者の努力から広げていきましょう。

見島を実際に訪れて、自分の足を使って石井さんは調査を続けていきました。

三角ため池の数、使い方から、田んぼの大きさを測ること、

さらには古墳に埋葬されている人を探るために専門家へインタビュー。

石井さんの行動力には頭が下がりますね。

調査の進め方に感心しながら、

自分が読書していく中で学んだことをまとめてみましょう。

③国境(辺境の地)という場所の特殊性について考えましょう。

小学校5年生の社会科で北海道や沖縄について学習した人は多いでしょう。

北海道や沖縄は外国との接点であり、中央(本州)から遠く、

独特の文化が育つ場所でしたね。

山口県の見島も、朝鮮や中国に近く、

国を守るために重要な島だったのです。

中央から遠いために、政府から派遣された役人は

何世代にもわたって見島を守っていたのですね。

今の時代と当時と比べて、時の流れのスピードの違いを

考えてもいいかもしれません。

 

ポイントは「比べる!」

自分が伝えたいことを、書かれていた内容と比べて表現することで、

自分の意見はよりはっきりと伝わります。

作者と自分を「比較」して、説得力のある文章に仕上げましょう!

 

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こんな順番で書くと読書感想文としてまとまります!

①毎日何気なく食べている米について考えましょう。

今日食べたお米の銘柄から、どこからどのように経由して食卓に届いたのかをまとめましょう。

お米が、私たち日本人の食生活を支える大事な食料であることを実感しましょう。

②米作りに必要な土地、田んぼから、見島の田んぼに思いをはせましょう。

私たちの生活を支える米作りに必要な田んぼは日本中にあることに触れましょう。

そして、山口県の見島のような小さな島にも立派な田んぼがあるということに驚きましょう。

さらに、八町八反の特徴についてまとめましょう。

三角形の池・年四回の田起こしなどなど、色々書けますね。

③米作りについての後継者問題について考えましょう。

見島には高校がありません。

つまり、高校に行くためには島を離れるしかないのです。

島を離れた若者が、大人になり島に戻る可能性はかなり低い

ということを、あなたなりの視点からまとめましょう。

島に戻ってできる仕事と、都会でできる仕事、自分ならどちらを選ぶか考えましょう。

もし、自分がしたい職業があるのであれば、やりたい仕事が島でできるかを考えましょう。

④島に、そして米作りに未来はあるのかを考えましょう。

日本では農林水産業の後継者不足は深刻です。

後継者不足を解消する方法は果たしてあるのか

あなたなりの考察を進めましょう。

結論がどちらにせよ、しっかり理由を考えることができればよいですよ。

⑤米作りから、日本の未来を考えましょう。

今の日本のお金の稼ぎ頭は

トヨタ・ホンダ・キャノン・ソニーなどの

製造業です。

製造業は、世界中の人たちを相手に商売しています。

米作りはどちらかというと、国内が主な売り場です。

日本は少子高齢化が進み、

人口は減っていきます。

古代から連綿と受け継がれてきた米作りも

転換点にあるのかもしれないと考えつつ、

自分がどうしていきたいかを書きましょう。

毎日食べるお米の後ろにある先祖からの願いを感じながら

これからの生活を送っていきたいという意志を示して終わりましょう。

 

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最後に

作者の石井さんは米作りに過去とのつながり

先祖が未来の世代に託す気持ちを感じています。

先祖まで行かなくても、親は子供に将来仕事ができるように

色々願いを込めて何かをしています。子供を塾に通わせるとかね。

あなたのお父さん・お母さんもきっとあなたの将来を考えています。

ただ、多くの親は自分の子どもに農業をさせようとは思わないでしょうね。

それは、時代は変化していくということと関係あるかもしれません。

あなたが大人になった時、

どんな仕事をしているのかを、想像してみてください。

考えることが、あなたの成長につながります!

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