外国にいる日本人の子どもを教えることを目的とした日本人学校。

海外にある学校の運営は誰がやっているのか、

どうやったら日本人学校の先生になれるのか、

自分の経験を踏まえてお話します!

 

 

スポンサーリンク

 

日本人学校とは?

日本人学校は、海外にいる日本人の子どもを教えることを目的とした施設です。

一部例外もありますが、基本的には小学部と中学部が一緒になっていることが多いです。

つまり、海外にいる日本人の子どもに義務教育の機会を与えている学校なんですね。

日本に戻って、高等学校に進学することが一応前提となっています。

大使館附属など、形は色々ですが、前提として確認しておくべきは

日本人学校は「私立」学校だということです。

現地に住む日本人たちが出資してできている学校なので、

理事会も存在します。

ただ、勤めている先生たちの多くは日本の各都道府県から派遣されています。

海外に住む日本人のために、文科省(国)と、各都道府県がお金を出してくれているというわけですね。

派遣される教員の立場については、派遣希望者の面接で必ず聞かれる重要事項なので、

肝に銘じておきましょう!

 

派遣されるまでの流れ・期間

自分や友人が経験した、一般的な流れを説明します。

学校(校長)に意志表示

公立小中学校の教員には、文科省から日本人学校教員募集の声がかかります。

毎年、5月ごろに

「希望者は校長まで」

と校長先生からのアナウンスがあります。

ということで、募集の話があったら、校長に希望している旨を伝えましょう。

前向きに反応してくれた場合、

校長に推薦書を書いてもらいます。

どの教科を担当できるか、得意なことは何か、専門外でも教えられるか

などなど、いわゆる履歴書です。

日本人学校は教員の数が少ない学校が多いので、専門外が教えられるのは結構重要です。

できるだけ、何でもこなせるように普段から努力しましょう。

普段から学ぶ気持ちを持っていることは、派遣されてからも重要ですよ。

 

スポンサーリンク

都道府県教委面接

推薦書が都道府県の教育委員会に提出されたら、

6月ぐらいに県教委で面接があります。

自分の所属する県では小論文と面接がありました。

小論文

「在外施設の使命は?あなたはどう貢献できるか」

というような内容でした。

面接では

「3年間、(治安の悪い国で)護送されるような形で通勤しても大丈夫か?」

という覚悟を問うものから

「普段、どんな本を読んでいるか」

という人となりを確認するようなものがありました。

面接が終了し、認められると、今度は文科省の面接に進みます。

 

文科省面接

県教委を通過していた場合、今度は文科省の面接です。

これが最終関門です。

面接で聞かれた内容は県教委の時とほぼ同じでした。

よく覚えているのは

「荒れている子どもへはどう対処するか」

「教員間の人間関係が難しいけれど大丈夫か」

といったものでした。

人間関係が日本以上に「濃い」ということはよく知っておく必要はあります。

つまり、一度人間関係がこじれたら回復は大変で、

うまくいかない先生はすぐに帰国することになるということです。

だから、

「良好な人間関係を築く調整力には自信がある」

ことをアピールできるといいですよ。

 

スポンサーリンク

海外へ

文科省の面接を通過した場合、2つのルートがあります。

1つ目は「即派遣」

12月に行き先が決まり、翌年4月には派遣されます。

2つ目は「待機(一年待ち)」

名簿に登録はされるのですが、1年待つ形で、翌々年4月に派遣されます。

自分は「待機」組でした。

即派遣ではないと、少し余裕を持って準備はできるのですが、

派遣されることを「秘密」にしておくのが結構難しかったです。

ともあれ、派遣されると3年間、日本人学校に勤務することになります。

文科省的には2年+1年(2年の派遣だけれど1年延長する)という形式ですが、

まぁ、普通は3年です。

3年のリズムが崩れると、学校運営の引き継ぎがずれてしまうので、

行くからには3年間勤め上げるのが大切です!

「1年目は学び、2年目は1年目の先生を育て、3年目は学校全体を動かす」

というサイクルが続くと、きっと学校運営上も良いですよね。

 

どの都道府県からたくさん派遣されているのか

あなたが所属する都道府県の派遣実績、気になる所ですよね。

結構都道府県ごとに派遣に対する温度差があります。

働いている教員の数が都道府県ごとに異なるので一概には言えませんが、

大阪府とか東京都は派遣される教員数はほぼ毎年30人以上とやはり多いです。

少ない都道府県もありますが、

派遣が「0」の県はありません!

あきらめずに希望を持っていきましょう!

 

スポンサーリンク

給与について

ある意味、一番気になる所ですよね。

昔は

派遣された教員は赴任手当で家が建った

ともいわれていましたが、今はそんなことはありません・・・。

でも、基本給としての

日本の給与は保障された上で

現地での住居費・生活費が支給されるので

海外に行った分の報酬は頂けます。

でもやっぱりお金は貯まりません(笑)。

自分の場合ですが、理由は

現地での見聞を広めるために旅行をするからです。

現地で支給される給与は年々厳しくなっていて、

現地でつつましく過ごすのであれば生活できる程度は支給される

と思っておいていいでしょう。

なお、出国する際の引越や現地での車の購入など諸々の初期投資は必要なので、

できるだけお金は貯めておきましょう。

自分の場合は400万円程準備しておきました。

後である程度返ってくるとは言え、お金はあるにこしたことはありません。

 

家族?単身?配偶者の仕事は?

家族で行くことが当たり前ではなくなってきました。

家族で行くと、派遣する側もお金がかかるので、文科省としても単身の方がありがたいかも・・・

自分の場合は家族で赴任しました。

自分の子ども達にも海外生活をさせたかったというのも理由の一つです。

ただ、迷うのは配偶者の処遇ですよね。

自分の場合は、子どもが幼く、妻は仕事をしていない状態だったので

海外赴任にも協力してもらえましたが、配偶者の仕事によっては迷いますね。

 

夫婦とも教員で共働きの人はどうする?

夫婦で教員、そして片方が派遣されることになり、家族で行く場合、

配偶者は休職か退職することになります。

最近は「休職」を認める都道府県が増えてきたので、ありがたいことですよね。

 

スポンサーリンク

通っている子どもの様子や保護者のこと

赴任する国によって異なると思いますが、

海外で働いている日本人が無能なことはなかなかないですよね。

はるばる外国に住むバイタリティーがある訳ですし。

ということで、多くの場合、子どもたちはとても賢い親の子どもたちです。

したがって、多くの場合、勉強が良くできます。

自分が教えた子どもたちにも、とても賢い子が多かったです。

当然、親の期待も高いので、

親の期待にこたえられるような教育をして下さい!

 

最後に

行って良かった

と自分は思っています。

いろんなことがありました。

困ったことも、良かったことも色々。

でもやっぱり、

行ったからこそ得るものはありました!

迷っているなら、是非「行く」方向で考えてみてください!

きっと、たくさんの「学び」がありますよ。

スポンサーリンク
スポンサーリンク