「ある晴れた夏の朝」は2019年の読書感想文課題図書(中学生)です。

ここでは主なあらすじと読書感想文の書き方をまとめています。

「ある晴れた夏の朝」は、原爆投下は正しかったのかどうかを考えさせてくれる良書ですよ。

原爆投下の是非について考えながら、あなたなりの意見を込めて読書感想文に仕上げてください!

 

 

 

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「ある晴れた夏の朝」のあらすじと要点

主人公メイの高校時代。

学校で「太平洋戦争の時に、アメリカが日本に原爆を投下したことが良かったのか・悪かったのか」を週に1回、1ヶ月くらいかけてディベートした時のお話です。

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原爆投下肯定派と否定派、どちらの言い分、誰の言い分も納得できるものです。

しかも日本人があまり知らない内容も含まれているいます!

 

個人的には、原爆投下を否定する意見に賛成しつつ

肯定する人の気持ちも無視できないもので・・・

 

広島にある慰霊碑に「安らかに眠って下さい 過ちは繰返しませぬから」と刻まれていることについて、意味を誤解されているシーンにも驚きます。

日本人にとって、慰霊碑の「過ち」とは、「人類の戦争」そのもので、日本がアメリカになんやかんやしたことを部分的に反省している言葉ではないんですよね。

違う国の人から、原爆投下がどう見えているのか

違う人種の人からは?

など、多くの違う立場の人の考え方を、まとめて学べる素晴らしい本でした。

 

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「ある晴れた夏の朝」の主な登場人物

より物語の理解が進むように、少し詳しく紹介します。

 

原爆否定派のメンバー

原爆否定派の考え方は、日本人の私たちに近いかもしれません。

 

メイ(メイ・サクラ・ササキ・ブライアン)

主人公。日本人の母とアイルランド系アメリカ人を父に持ち、4歳まで日本に住んでいた。

親の仕事の都合でニューヨーク州に移住し、学生時代はアメリカで過ごしていた。

そんなに目立つタイプではないのですが、日本にゆかりがあるという理由で、ディベートメンバーに引き抜かれた。

日本人としての考え方を披露し、原爆慰霊碑のメッセージの意味を感動的に語ります。

 

ジャスミン

原爆否定グループのリーダーで、今回のディベートの発案者。ハワイ州出身。

いろんな人種がミックスされていて、茶色の瞳をもつ、彫りが深い美人。

反戦活動をする両親から生まれた根っからの反戦運動家。

魅力的な低音でスピーチがとてもうまい。歌うようにやさしく、熱く、静かに語り、説得力抜群。

 

スコット

ニューヨーク州生まれの白人。ジョークが上手でとても博識。

「天才」と呼ばれている。否定派の知恵袋的存在。

 

ダリウス

ワシントンDC(アメリカの首都)生まれの黒人。

とても冷静で理知的な考え方をしている。

抑圧されてきた黒人からの視点を与えてくれる。

 

原爆肯定派のメンバー

否定派にも、なかなか多彩なメンバーがいます。

 

ノーマン

ニューヨーク州生まれのアイルランド系白人。

原爆肯定派のリーダー。しっかりした体格でアイスホッケーが得意。

女子生徒にたくさんファンがいるモテ男。

原爆投下は必要悪で、結果的にはたくさんの命が救われた

という、アメリカで主流の主張をします。

 

ケン

ニューヨーク州生まれの日系人。両親ともアメリカの東海岸生まれなのでおそらく日系3世。

ミュージシャン志望のヤンキースファン。ということで、いかにもアメリカの若者です。

 

ナオミ

マサチューセッツ州生まれのユダヤ系白人

ユダヤ人だけに、ヒトラー率いるドイツと同盟国だった日本は許せない

ちなみにノーマンの彼女です。

 

エミリー(エミリー・ワン)

マンハッタン生まれの中国系

日中戦争で侵略された歴史を背負って、ディベートに向かう。

 

物語の舞台がアメリカだからこそ、キャラクター全てが異なるルーツを持っています。

だからこそ、多様な主張が展開されていて興味深いですよ。

 

 

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「ある晴れた夏の朝」読書感想文のアイデア

色々な人種・立場からの意見が印象的でしたね。

しかも舞台はアメリカ。日本との違いも感じたのではないでしょうか。

あなたが共感できる人物から話を広げていくと面白いかもしれません。

  • 原爆は必要だったかどうかを、登場人物の意見を参考にあなた自身の意見を述べる。
  • ディベートという形式の良さと、日本でなかなか定着しない理由を、日本語・日本人の特徴から考える。
  • 色々な人種が存在する中で「平和」を作りあげるためのポイントを考える。

 

最後はあなたの意見や考えにつなげられていけるといいですね。

 

「ある晴れた夏の朝」の読書感想文の流れの例

肯定派、否定派の意見をまとめつつ、最後に自分の考えを述べる形で作っていきましょう。

 

平和な日本にいる自分の現状から考える

あなたがおかれた環境と受けてきた教育から、原爆についてどう認識しているかをまとめましょう。

私は日本に生きている。

小学校6年生の社会や国語の教科書で、長く続いた戦争や原爆については一通り学習した。

日本が欧米の列強に対抗して外国に領土を持とうとしていたことや、泥沼化した戦争、そして原爆が落とされて戦争が終わったことを習った。

戦争が終わり、新しい憲法のもとで、今につながる民主主義の国、日本に生まれ変わったと私は教えられてきた。

そして今、私は平和な日本に住んでいると信じていた。

しかし、この本を読んで改めて深く考えてしまった。

と、現状から、読書することで深まった考えにつなげていきましょう。

 

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原爆肯定派の意見をまとめる

ノーマンたち、原爆肯定派の意見をまとめ、自分の意見を書きましょう。

この作品での原爆肯定派のメンバーは、原爆投下によって、もし戦争が続いたなら失われたかもしれないたくさんの命を救ったと主張している。

また、真珠湾の奇襲攻撃の報復だとも言っている。さらには、ナチス・ドイツの同盟国だったからには、攻撃されて当然だとも主張している。

私は、そのような視点は持っていなかったので、戦争に対してそのような意見を持っている人がいることを知って少しショックだった。

でも、日本以外の立場からすると、この考え方も説得力があるように感じた。

と、新しい視点が自分に与えられた事をまとめましょう。

 

原爆否定派の意見をまとめる

メイたち、原爆否定派の意見もまとめ、自分の意見を書きましょう。

メイたち原爆否定派は、原爆の真の目的を訴えていた。

戦争終結を早めると言うよりは、アメリカの強さをソ連に見せつけることや、原爆が人体に与える影響を確認する意図があったということを発表していた。

私は、否定派の意見に、強い共感を覚えた。

ソ連に対して、アメリカの強さを見せつけることで、戦後の国際関係を有利に進めることができるという目的は、きっとあっただろう。
実際、原爆等の核兵器は、現代でも戦争を抑止する力として働いている。

人体実験の目的も、きっとあったと思う。
はだしのゲンというマンガの中にも、ABCCという調査団が出てきた。放射能の人体への影響を、アメリカの軍隊は調べていたのだから、きっと間違いない。

肯定派が必要悪だと言っていたが、やはり「悪」は「悪」だと私も考える。

あなたが肯定派の方に賛同する場合は、原爆の「必要悪」を訴えてもいいかもしれませんね。

 

ディベート形式のおかげで考えが深まったことを書く

ディベートは肯定派・否定派に分かれることによって、より深く考えられるというメリットがあります。

この本を読むことによって、考えが深まったことを書きましょう。

この作品はディベートで話が進んでいく。

話し合いの方向が少しずつずれながらも、討議とはこういうものだと言うことを感じさせてくれた。

そして、討議することにより、お互いの考えがより深くなっていくことを感じさせてくれた。

こういう思考法が、きっとこれからの時代に生きる私たちには必要になってくるに違いない。

のように、ディベートの良さについて言及すると良いでしょう。

 

自分の意見を再びまとめて終わる

今に目を向け、あなたがどのように生きていきたいかを述べて終わりましょう。

この物語の舞台はアメリカで、本当に多様なルーツを持つ人々がいろんな考えを持って存在していた。

それに比べると日本はまだまだ外国にルーツを持つ人は多くはない。
しかし、確実に外国にルーツを持つ人は増えていく。

実際、私にも親は〇〇人の友達が何人かいる。
そういう人たちとは、「違う」ことを前提にしながらお互いを尊重していく必要がある。

違いを認め、立場の違いを越えて理解していくこと。
それが「過ちは繰り返しませぬから」という考えにつながると私は信じている。

あなた自身が世界の「平和」を保つために何ができるかを考えられるといいですよ。

 

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作者について

作者は小手鞠るいさん。岡山県出身、アメリカ在住の作家さんです。

この作品が生まれた経緯や思いをまとめたインタビュー記事がありました!

読むと、読書感想文を書く際の参考になりますよ!

作家が語る「わたしの新刊」

記事を簡単にまとめると

  • 原爆について、アメリカの立場から考えている日本語の作品を書きたかった。
  • 戦争について、深く考え、自分なりの意見を読者に持ってほしい。

という願いが込められているということです。

小手鞠さんには、戦争を扱っている姉妹作とも言える作品があります。

「炎の来歴」(新潮社)

太平洋戦争後からベトナム戦争の頃にかけての

日本の労働者階級の青年と

平和を希求するユダヤ系アメリカ人女性との

手紙を通した交わりが描かれていて

当時の雰囲気を感じられます。

是非、「炎の来歴」も読んでみてください!

 

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さいごに

日本は平和か?とぼくは「たまに」考えます。

「たまに」程度なので、きっとぼくはのんびり生きているんですよね。

でも実際には、世界のどこかで紛争はおこっています。

日本には、アメリカの基地があります。

世界の平和のためにできること、

ぼくも考えていきたいし、皆さんにも考え、行動してほしいです。

 

今年の中学の課題図書

「星の旅人 伊能忠敬と伝説の怪魚」

も、国のあり方について考えることができます。

 

しっかり考え、充実した感想文に仕上げて下さい!

 

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