
子どもの質問って
唐突だったり、
何を意図して聞いているのか分からなかったり
すること、よくありますよね。
それは、子ども自身が質問の意図を絞れていないからです。
質問クイズ遊びを通して、子どもを質問上手に育てましょう!
「質問」は大きくわけて2種類
単に「質問」と言っても、大きく分けると2つ種類があります。
それぞれ少し説明しますね。
・開いた質問(オープンな質問)
「開いた」とはつまり、答え方は色々あるという意味です。
例えば・・・
昨日の朝ご飯は何を食べましたか?
と聞かれたら、
ご飯とみそ汁とかパンとコーヒーとか
答え方は人によって異なりますよね。
このように、答えが色々ある質問を
開いた質問と言います。
普段のコミュニケーションでは、会話を広げる時に使っていますね。
ちなみに英語だと「疑問詞」を使う質問になります。
when where who what why how
いつ どこで だれが なにを なぜ どのように
を使って質問をします。
・閉じた質問(クローズな質問)
閉じた質問は
「はい」「いいえ」で答えられる質問です。
例えば・・・
昨日は朝ご飯を食べましたか?
と聞かれたら
「はい」か「いいえ」
のどちらかで答えることになりますよね。
2択なので、答え方はとてもシンプルです。
今回の質問クイズ遊びでは
閉じた質問を繰り返して、
答えを探っていきます。
クローズな質問を使った質問クイズ遊びで脳トレをしよう!
では、質問クイズ遊びのやり方です。
最少2人からできます。人数がどれだけ多くなっても対応できますよ。
1人は出題者、残りは質問者です。
- 出題者は「答え」を紙に書き、伏せておく。
- 出題者は答えに対してのファーストヒントを出す。
- 回答者は「閉じた質問」を10回して、答えの可能性を絞っていく。
- 答え合わせ
という流れで遊びます。
例えば・・・
1.出題者は「イルカ」と書き、答えを伏せておきます。
2.出題者はヒントを出します。
「それは、海にいます」
3.回答者は、質問をしていきます。
「それは、いきものですか?」「はい、そうです。」
「それは、さかなですか?」「いいえ、ちがいます。」
というように、質問と返答を10回繰り返していきます。
そうして、答えを絞っていくわけです。
回答者が複数いて競争する場合、
自分にはわかるけれど相手にはわからなそうな質問
ができると有利になりますよ。
この遊びで育つ力
・物事を分類(カテゴリー分け)する力が育ちます。
質問を繰り返していくことで答えを絞っていくのは、
目的(答え)に向かって、少しずつ取捨選択をする作業です。
頭の中の整理整頓が進みます!
・どのレベルで質問するかを考える力がつきます。
子どもとのやり取りでちぐはぐなことがあるのは
お互いの了解レベルを想定した上でのコミュニケーションになっていないことがあるからです。
極端な例では、同じ小学校に通う友だちに
「どこ出身だったっけ?」
と聞かれて
「日本だよ。」
と答えるようなイメージですね。
たくさんの外国人がいる中で「日本」と答えるのはいいのでしょうが、
同じ学校の友達にだったらせいぜい地区ですよね。
この質問クイズ遊びをすると、
自分の求める答えのレベルを考えて質問するようになるので、
例のようなちぐはぐさは減っていきますよ。
最後に
質問の力は、これからの時代、非常に重要です!
教育業界でも
「主体的・対話的で深い学び」
が求められていますが、
質問とは主体的・対話的な学び
にはまさに不可欠な要素だからです!
楽しく遊んで子どもをかしこく育てていきましょう!