読書感想文対象学年

「走れ、暁!」は、部活を頑張る中学生におすすめです。

ここでは「走れ、暁!」を題材とした読書感想文のテーマのアイデアと

書き方の流れの例をまとめています。

あなたの参考になれば幸いです。

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▶︎一言あらすじ

▶︎登場人物

▶︎感想文の例

▶︎感想文のアイデア・テーマ

【走れ、暁!】ひとことあらすじ

あらすじを一言で言うと?

女子バスケットボール部のない中学校に転校した中2のバスケ女子がクラブを立ち上げ、仲間を増やして成長していく話。

転校って、ドキドキしますよね。何か事情があってするわけですけれど、転校した生徒は新しい環境に飛び込まざるを得ないわけで。

この物語では転校した生徒の気持ちを追体験できますよ。

人間関係の難しさを感想文にまとめるのも良いかもしれません。

著者について

著者は藤岡洋子さん。

1971年京都府生まれで、新聞社に勤務した後タンザニアの大学に留学し、帰国後看護専門学校を卒業されています。

そして現在作家をされているわけで、ものすごくアクティブに生きておられることが想像できますね。

【走れ、暁!】主な登場人物・場所

では「走れ、暁!」に登場した主な人物や場所について、簡単に解説します。

主人公:春野 暁(はるの あかつき)

中2の女子。小学校ではミニバス一筋で生活していた。

5月に転入した学校のクラスにはスクールカーストが出来上がっていて、最初はやりにくかったが、

欣子と共に女子バスケ部を立ち上げることで仲間が増え、将来も見えてくる。

吉田 欣子(よしだ きんこ)

暁のクラスメイト。メガネ女子で、勉強がすごくできる。

父は研究職でアメリカ在住、母は弁護士で東京都心部に住んでいて、欣子は大きな屋敷に1人で暮らしている。

運動能力は高くないが、マネジメント能力は抜群。

本田 薫(ほんだ かおる)

暁のクラスメイト。長身でショートカット、スラックスを履いているため美男子にも見える。

小学校では陸上短距離で全国一になったこともあるが、陸上は楽しめていなかった。

薫が幼いころに母親は家を出て、父と妹と暮らしている。

ブミリア リモ

暁のクラスメイト。不登校。

母親はタンザニア出身。

ブミリアは日本で生まれたが、母親は日本人の父親と別れ、母子で生活している。

暁たちとつながることで学校に通いだし、バスケット部でも活躍するようになる。

僕は、この物語を読みながら何度泣いたことか…。

中学校の「今」を感じたし、

登場人物それぞれが現実にありそうな物語を背負ってます。

そして、バスケットボールの試合がいい塩梅で泣かせるんですよ!

読んだ感動を感想文に込めていきましょう!

物語の舞台となった場所

舞台となっているのは東京都西部の町です。

適度な田舎っぽい雰囲気ですが、都心からそんなに遠いわけではない。

暁たちの通う中学校も、よくある普通の公立中学校です。

中学校に通っている生徒の環境がいろいろだという事が、読めばわかってくるので

あなたの境遇と比べていくと、良いかもしれません。

【跳べ、暁!】感想文のアイデア・テーマ

物語の主人公は暁ですが、バスケ部のメンバーみんな、何かを抱えて生きています。

個人とチームのバランスなど、自分の部活動と対比すると、深い読書感想文になりますよ。

感想文アイデア

・暁、欣子、薫、リモの設定を確認し、自分の生活と比べる。
・できてしまっているグループに入ること、抜けることの難しさを考える。
・暁と欣子が中心になって立ち上がったバスケット部の活躍の理由と、自分の部活動について考える。

等を僕は考えてみました。

ポイントは本に書かれていた内容をもとにして、自分の内面を振り返り、あなた自身のこれからにつなげることですよ。

「自分はどうだろう…」という自問自答を大切にして、読書感想文に仕上げていきましょう。

【跳べ!暁】読書感想文の流れの例

では、僕ならこんな順番で書いていくかな…という流れの例をまとめます。

あなた自身の読書感想文を仕上げるための参考になればうれしいです。

暁の「すごい」ところをまとめる。

暁と欣子って、すごいと思いませんでしたか?

僕はすごいと思いました。

すごいと思ったことを具体的にまとめていき、そして自分の話につなげていきましょう。

例えばこんな感じ…

暁と欣子はすごい。何がすごいって、自分たちでクラブ活動を立ち上げたこと。暁が転校した学校には女子バスケ部がなかった。だから、クラブを作ることになったのだけれど、それは、並大抵の決意でできることではないとぼくは思う。
活動できる場所を確保し汰こともすごかったが、そこから協力できる仲間を増やしていったこともすごい。バスケットは5人そろってやっと普通の試合ができる。メンバーそれぞれがいろいろな事情を抱えていたけれど、それでもメンバーがそろって公式戦に出場できたのってとんでもないことだと思う。

何かを始めることでいろいろなことが動き出すということを、まずは素直に驚きましょう。

暁たちのすごさと自分を比べる。

暁と欣子のすごいところをまとめたら、今度は自分のことを振り返りましょう。

あなたが何かの部活動に参加しているとすれば、

自分がどのような意識で活動をしてるのかを振り返りましょう。

 僕は、吹奏楽部に所属している。パートはクラリネット。伝統的な部活で、僕が生まれる前からこの学校にあった。毎年夏に行われる定期演奏会、地域のお祭りでの発表、そして入学式や卒業式の入退場の演奏など、年中いろいろな行事がある。だから、練習は結構ハードだ。
 日々の練習に追われる毎日で、僕は自分の所属する部活動がどのように始まったとか、なぜこんなに色々なイベントに参加しているのかを全く考えたことはなかった。僕はこの本を読んで、改めて自分の部活がどのように始まったのかを考えた。音楽が好きな生徒がいて、指導できる先生がいて、そして必要十分な楽器がそろえられて…、と想像していくと、部活をゼロから立ち上げるというのは、相当大変なことだということがわかる。僕は学校の楽器を使わせてもらっているけれど、楽器一台一台は相当な値段がするものだし、部活を始めることも、維持することもかなり大変だということに思いが至った。
 そういう意味で、やっぱり暁や欣子が部活を作ったというのは相当なエネルギーが必要なことだったと思う。でも、創部したことによってバスケを楽しむ仲間が増えた。「やりたいことを形にするために動く」ということが大切だとわかった。

自分が所属する部活動にも、歴史があり、

「部活をスタートさせた先輩や先生方の努力や思いが受け継がれて今がある」

ことに思いを至らせましょう。

部活のメンバーのそれぞれの生活環境を考える。

今度は、部活をしている個人にスポットを当てましょう。

一緒に活動している人たちの家庭もそれぞれなら、部活にかける思いもそれぞれですよね。

でも、一緒に何かするというのは、とても難しいけれど愉しいことをまとめましょう。

 バスケットボールもだけれど、吹奏楽部も一人では成り立たない。たくさんのメンバーで協力する必要がある。だからこそ大変だと言えるし、面白いともいえる。
 暁の仲間になって一緒にバスケットボールをしていたメンバーは、それぞれにいろんな過去を抱えていた。物語なので極端な背景が描かれていたとは思うが、現実に僕が所属する部活のメンバーだって、色々な過去を背負って生きているし、目指す未来も色々だ。
 僕はいわゆるフツーの男子だと自分では思っている。将来クラリネットで食べていくつもりは全くなく、音楽が少し好きだから部活に参加している。ある友だちは将来はプロになりたくてすごく練習しているし、また、気合も入っている。そんな友達から見て、僕の練習はきっと甘く見えるだろうし、不満もあるかもしれない。でも、そんないろんなメンバーで構成されているのが学校の部活なんだと思う。

自分が所属する部活動に所属しているメンバーも色々な思いをもって活動していることを考えましょう。

意見が合わなかったり、衝突しつつもよりよい活動ができるように心がけていることが書けるといいですね。

自分の将来を考えながら締めくくりましょう。

最後に、あなた自身の進路も考えてみましょう。

バスケ命の暁はきっと将来バスケに携わる仕事をしそうです。

あなた自身の将来を考えながら締めくくりましょう。

 暁はバスケ部で活動する中で、将来が見えてきていた。進学したら離れ離れになってしまうほかのメンバーとも、とても良い関係が築けていた。
僕はどうだろう。僕がやっているクラリネットは、将来につながるのだろうか。はっきりとはわからないけれど、この先の僕の人生にはきっとつながっていると思う。音楽を続けるかどうかは分からない。でも、毎日コツコツ積み重ねている練習や、みんなと協力しながら曲を仕上げる経験は、僕が仕事をする時にもきっと役立つと思う。
僕は、この本を読みながらこんなことを考えた。

暁と共に過ごしたバスケ部のメンバーはやがてそれぞれの道を歩んでいきます。

それはあなたもきっと同じ。

あなたの将来を考えながら、感想文をまとめましょう。

最後に

バスケット、いいですよね。

僕はバスケット、大好きです。

どのスポーツもそうですが、

技が身につくまでの努力と、それを生かせる舞台があります。

そして、仲間の存在。

かけがえのないものがたくさんあります。

あなたも何かに打ち込んでいるなら、

そこから得るものはきっとあります。

読書感想文にすることで、

自分の考えを言葉にできるといいですね。

あなたオリジナルの読書感想文を仕上げてください。

応援しています。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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