
「かべのむこうになにがある?」は、2019年読書感想文課題図書(小学校高学年)です。
ここでは、「かべのむこうになにがある?」の
- あらすじ
- どんなテーマで書くのか
- 書き方の例・流れ
など、読書感想文を書く時に迷いがちなのアイデアやネタをまとめています。
あなたが感想文を書く時の参考になれば幸いです。
この本は、絵本なので短くて読みやすく
さらに「常識ってなんだろう…?」と考えることができて
読書感想文にお勧めです!
「かべのむこうになにがある?」あらすじとポイント
赤い壁に囲まれた動物たちのお話。
タイトル通り、「かべのむこう」には何があるのか?というお話です。
動物たちが登場して喋ったり、一見おとぎ話のようですが
奥が深い!
動物は、私たちの何かの象徴で
壁は、思い込みや社会の慣習、差別や偏見も含めるかもしれません。
他に読む人にとっては
「かべ」とは、無理だと思ってたけど無理じゃなかったもの
日本ではダメだと言われているけど、海外では普通のこと
自分は当たり前だと思ってたけど、世間では珍しいこと
などなど。
色んなものの例えだと思って読むと、あなたの世界も広がります!!!
「かべのむこうになにがある?」読書感想文のアイデア
短いお話だけれど、ネズミの勇気に感動しませんでしたか?
動物の物語だけに、現実の色々なことに置き換えて考えられそうですね。
・むかしの常識と今の常識が違うことを考え、当たり前とか、常識の壁について考えましょう。
・自分の心の中の、やりたいけれどどうせ無理だと思っていることについて考え、かべを超える意味について考えましょう。
かべを乗りこえる経験があなたにあったら、その経験を感想文に織り込みましょう!
「かべのむこうになにがある?」読書感想文の流れの例
ぼくだったらこう書くかな…という流れを書いていきますね。
今、「あたりまえ」になっているけれど、昔は「あたりまえ」でなかったことの例をあげましょう。
現在常識になっていることも、むかしは非常識だったことがいくつもあります。
具体的な例を挙げて、読者を納得させましょう。
ぼくは、地球が丸いことを知っている。
ぼくは、海外旅行に行ったことがないけれど、世界中の人々が飛行機で丸い地球を行き来している。
今は地球が丸いことは当たり前の常識だけど、昔の人たちは地球は平らだと思っていたらしい。
海の向こうは滝になっていて、それ以上遠くには行けない、と言うことがずっと信じられていた。
でも、海に果てがあると言うことを疑問に思う人たちがヨーロッパにいて、地球は丸いということが証明された。
今までの「あたりまえ」をうたがい、確かめることで、新たな「あたりまえ」が出来上がったおかげで、ぼくは地球が丸いことを知っている。
天動説(地面は動かなくて、空が動いている)に疑いを持った人々が訴えた地動説(地面が動いている)が定着したお話を、自分なりにまとめてドラマチックに描くと良いですよ。
この物語に出てきた「赤いかべ」がまさに今までの思いこみと同じだということを、書きましょう。
「かべのむこうになにがある?」でネズミが取った行動は、まさに「おもいこみ」のかべを破った行動だと言うことを述べ、最初の例とつなげましょう。
ぼくが「かべのむこうになにがある?」を読んで最初に思ったのは、昔、地球は平らだと信じられていたということだ。
今となってはおかしいと思えるようなことも、昔の人は「あたりまえ」として信じてきた。
このお話に出てくるネコもキツネもクマもライオンも、きっとかべの外はおそろしい世界だと思いこんでいた。
そんな動物たちが不幸だったかどうかはわからないけれど、ネズミは外の世界に出ていって、思いこみのかべをなくすことができた。
「あたりまえ」をうたがうことの大切さについて述べましょう。
ネズミの好奇心について考えましょう。
でも「あたりまえ」をうたがうことって、とても勇気がいることだし、また、正しくないことかもしれません。
ネズミの行動について少し掘り下げて考えていきましょう。
外の世界を知りたくて、ネズミはハトの背中に乗ってかべの世界を見ることができた。
それは、とても勇気のある行動だったとぼくは思う。
でも、外の世界が危険だと思いこんでいたネコやクマたちの意見も、否定するのも難しいとも思う。
なぜなら、かべの内側に住んでいる動物たちは、外の世界を知らないからだ。
知らない世界に踏み出すことは、とても勇気のいることだ。
ネズミのような行動ができる人は、実際には少数だし、もしかすると、変な人に思われるかもしれない。
声を上げることの勇気に触れておきましょう。
あなたが「ネズミ」のように行動できるか考えましょう。
では、今度はあなた自身を見つめる場面です。
自分は「ネズミ」のように行動できるか考えましょう。
ぼくには、ネズミのような勇気はあるだろうか。少し考えてみた。
ぼくは、どちらかというとネズミというより、ネコに近いと思う。
知らない世界に飛び出すなんて、とても想像できないからだ。
ネズミのような好奇心があると言う人は、ネズミの行動によりそって書くといいですよ。
あなたがどう生きていくかにつなげていきましょう。
ハトの発言に注目し、自分はどう生きていきたいかまとめましょう。
でも、正しいことに気づかずに生きるのも、許せない。
だから、正しいかどうかを見つめる目は持っていきたい。
ネズミを背中にのせて、ハトは言っていた。
「ゆうきがあれば、ほんとうのものがみえる。」
と。本当にそうだと思う。
ぼくには外に飛び出す勇気はないかもしれないけれど、
本当のものが見える努力はしていきたい。
今、常識となっていることの中にも、未来の人には非常識な常識があるかもしれない。
本当に正しいかどうかを考えながら、ぼくは生きていこうと思う。
自分がどうありたいかを熱く語り、感想文を終えましょう。
「かべのむこうになにがある?」作者について
作者はブリッタ・テッケントラップさん。ドイツのハンブルクで生まれ、ロンドンで学生時代を過ごしました。
絵本作家であり、デザイナーだそうで、現在はベルリン在住。
他には
「いのちの木」(ポプラ社)
「手と手をつないで」(BL出版)
「とらさんおねがいおきないで」(ひさかたちゃいるど)
が邦訳されています。
興味のある人は是非そちらも手に取ってみてください。
自分の経験を織り込みながら、
読書して良かった、成長した
という気持ちを込められると良いですね。
オリジナル読書感想文が納得の出来になることを期待しています。
がんばって下さい!
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