入学前の子どもの発達状態を調べる新版K式発達検査で使われる

  • 「姿勢・運動(P-M)」
  • 「認知・適応(C-A)」
  • 「言語・社会(L-S)」

それぞれの意味と対策

結果を考えた上で親ができることを紹介します。

検査領域の意味を知り、子どもの能力を伸ばす方法を考えましょう!

 

K式発達検査の領域「姿勢・運動」「認知・適応」「言語・社会」とは

入学するまでの子どもが受けるK式発達検査では

  • 発達年齢(DA)
  • 発達指数(DQ)

  1. 「姿勢・運動(P-A)」
  2. 「認知・適応(C-A)」
  3. 「言語・社会(L-S)」

という言葉(略称)がまとめで使われます。

 

  • 発達年齢(DA)
  • 発達指数(DQ)

ついては、

  1. 「姿勢・運動(P-A)」
  2. 「認知・適応(C-A)」
  3. 「言語・社会(L-S)」

を総合したものとイメージして下さい。

 

中学校の定期テストに例えると

  • DA
  • DQ

全教科の合計点と偏差値

  1. P-M
  2. C-A
  3. L-S

それぞれの教科ごとの得点

と思うと分かりやすいでしょう。

 

  • DA
  • DQ

の意味についてはこちら⇩をご覧ください。

K式発達検査結果・数字の見方・DQ(発達指数)・DA(発達年齢)の意味とは?

では、それぞれの略称が意味している領域について、説明していきます!

K式発達検査で使われる「姿勢・運動(P-M)」の意味と対策

「姿勢・運動(P-M)」の意味するのは、

「運動神経」の成長を調べる領域

人は生まれてから徐々に色々な動きができるようになります。

寝返りやハイハイ、つかまり立ちなど、少しずつできることが増えていきますよね。

 

4歳程度の発達なら

走ったり跳んだりケンパ遊びができれば、「姿勢・運動(P-M)」の検査領域はクリアです。

 

もし小学校入学時に達成できていない項目があるなら

相当体の動きは不器用なのかもしれません。

 

この領域が弱い子供への対策は

体を使った色々な遊びをしていくことが良いですね。

  • リズムに合わせて踊ったり
  • ジャングルジムに登ったり
  • 段差を跳んだりする

ことも有効ですよ。

スポンサーリンク

K式発達検査で使われる「認知・適応(C-A)の意味と対策

認知の意味は

認知:外の世界をどう認識しているか

ということで

適応の意味は

適応:認識したことにどのように対応できるのか

ということを表します。

 

小学校に入学するまでの子どもたちは、文字から情報を手に入れることは少ないです。

でも、「見よう見まね」という言葉が示す通り

見たことをまねすることで、子どもたちはできることがどんどん増えていきます。

 

K式発達検査は

「見よう見まね」で何がどのくらいできるようになってきているかを「認知・適応(C-A)」の領域で調べる。

という検査です。

 

見たり聞いたりした情報を正確に再現できるかは、

大人には当たり前でも、案外できないことが多いものです。

特に「斜め」の線を書くことや模様を作るのは、入学前の子供には難しいことが多いです。

 

この領域が弱い子への対策として

  • 積み木をしたり
  • 折り紙を折ったり
  • お絵かきをしたり
  • ビーズ遊びをしたり

などをすることもよいです。

手先が器用になると同時に、脳の発達も促されます。

スポンサーリンク

K式発達検査で使われる「言語・社会(L-S)」の意味と対策

言語の意味は

・「言葉の力」のこと
・どれぐらい言葉が使えるか
・どれくらい言葉を覚えられるか

ということです。

そして

社会の意味は

・どれぐらい常識が身についているか
・論理的に説明出来るか

ということです。

子どもは

  • 大人とお話したり
  • 大人同士のお話を聞いたり
  • テレビやインターネットなどを見たり

などをして、使える言葉や常識を増やしていきます。

 

K式発達検査では

  • ある場面を描いた絵を見て、どのくらい状況や様子を説明できるか
  • 言葉をどれぐらい知っているか
  • 言葉の意味を説明できるか
  • 言葉の違いを言えるか
  • どれぐらい数を覚えていられるか

などを「言語・社会(L-S)」の領域として調べます。

 

この「言語・社会(L-S)」の領域が弱い子への対策として

  • ものの名前を教えたり
  • 色々なことをする「理由」を言わせたり

していきましょう。

  • 7並べ
  • 神経衰弱

など、トランプを使ったゲームも良いですね。

スポンサーリンク

K式発達検査の結果から親ができること

検査結果を受け取ったあなたは、きっと結果に一喜一憂するでしょう。

ぼくは自分の子どもの結果を見て、正直ショックを受けました。

受験生が数字を見て喜んだり落ち込んだりするのと同じです。

が、大切なのはやはり

  • 結果からできること
  • 伸ばせることを考えること

ですよね。

  • 弱い所はフォローし
  • 強い所はさらに伸ばすこと

が大切です。

 

結果を見て、改めてお子さんの様子を観察してください。

そして、弱かった領域を普段の遊びにとりこみましょう。

 

弱い領域は子どもによって違うので、一概に言えませんが、

  • お絵かき
  • 折り紙
  • 工作
  • 迷路遊び
  • 買い物ごっこ

など。

とにかく力が伸ばせそうな遊びを考えて、一緒に楽しむのが理想です。

伸ばしたい力を伸ばすことを意図しながら楽しく遊べると、

子どもも嫌にならないし、大人も楽しめます。

 

なかなかうまくいかないことが多いと思いますが、

親が余裕を持って子育てをしないと、子どもも伸び伸びしづらくなってしまいますので、

できるだけ前向きで明るい子育てにしていきましょう。

スポンサーリンク

 

おまけ

K式発達検査の項目は「その年齢の子どもの半数がクリアできる課題」を設定していますが、

クリアできる子どもの割合は、時代によって変わっていきます。

例えば電話機の標準は、黒電話→プッシュホン→携帯電話→スマホ

と変わってきているので、昔の電話を見ても何だかわからない子は多いでしょうし、

新聞も紙ベースからデジタル情報に置き換わってきています。

お金もキャッシュレス社会の進展により、数年後にはかなりの子供が知らなくなるかもしれません。

 

時代によって検査項目もアップデートされていくでしょうが、子どものおおよその発達段階をつかむための検査として、K式発達検査は役立ちます。

現時点での子どもの力を見るために、K式発達検査の結果を有効活用していきましょう。

そして、子どもの力を最大限伸ばしていきましょう!

最後までお付き合い頂き、ありがとうございました。

 

こちらもおすすめ⇩

K式発達検査結果・数字の見方・DQ(発達指数)・DA(発達年齢)の意味とは?

WISC検査のIQとは?何がわかる?学力との関係・高くても勉強できない?!

【WISC検査の数字の意味を解説】結果から特性・対応方法が見えてくる

スポンサーリンク