
普通は、子どもたちが「ドキドキ」するものですが
このお話で、ドキドキしているのは学校。
意外な印象は、そのまま読書感想文にできますよ!
できたての学校が、初めて子どもたちを受け入れるお話です。
「がっこうだってどきどきしてる」って、どんな本?
「学校だってどきどきしてる」は、アメリカのどこかの町に新しく作られた学校が舞台のお話で、
低学年対象の読書感想文課題図書(2018年)です。
著者・・・アダム・レックス
絵 ・・・クリスチャン・ロビンソン
訳者・・・なかがわ ちひろ
著者や絵を書いた人について
絵を書いたクリスチャン・ロビンソンさんはサンフランシスコ在住のイラストレーター・アニメーターです。
「トイ・ストーリー」で有名なピクサーという会社でも働いていたことがある人で、いろいろな賞を受賞しています。
お話を書いたアダム・レックスさんは、アリゾナ州ツーソンという町に住む児童書作家です。
ちなみに彼が通った学校は「ルックアウト マウンテン小学校」で、こんな学校です↓↓
日本の学校とは雰囲気が違いますね~。
駐車場が広いのは登下校は保護者の車での送迎かバスだからですよ。
学校にはプールも見えませんね。
でも、学校の近所の家にはほぼ全部プールがある・・・。
ホームページもなんかオシャレですよ。
「学校だってどきどきしてる!」のあらすじと要点
舞台はアメリカ。
ある町に建設中の学校がありました。
その学校(建物)には心があり、建設中からあれこれ考えていました。
やがて学校が始まり、子供達の気持ちに触れたり、一緒に授業を受ける中で
学校(建物)も色々なことを学び、成長する物語。
学校を擬人化する物語で、子供には楽しいお話ですね。
ちなみに、用務員さんは学校と会話することができるんです。
学校は子供達にとって、楽しいことも嫌なことも経験する場。
学校に行くの嫌だな~っと思うのは、大人になると「よくあること」だと思えますが、子供にとっては一大事です。
そんなときにこの本「がっこうだってドキドキしてる!」を思い出すと、ちょっぴり勇気が出るかもしれませんね。
つい「うちの学校は、どんなキャラだろう?」と妄想してしまいます。(^^)
主な登場人物
がっこう(建物)
できたての時は自分が何に使われるのか知らなかったけれど、
色んな子どもがいることを楽しみます。自分の意思で非常ベルも鳴らせるらしい。
用務員(ようむいん)さん
子どもたちのいない時間に学校をきれいにしています。学校とお話ができる貴重な存在。
子どもたち
学校が好きな子もいれば嫌いな子もいる。色んな子どもが通ってきています。
読書感想文のヒント・アイデア
①日本とアメリカの違いに注目してみてはどうでしょう。
本の裏表紙には学校の校庭が描かれています。
日本でもおなじみの、縄跳びやバスケットボールもしているようですが、
正方形を田の字に区切ってボールで遊ぶようなゲームがありますね。
気になったら、調べてみましょう!
ちなみに正方形を田の字に区切ったボール遊びはアメリカでは
フォースクエア(Four square)と呼ばれています。
日本では「天大中小」と呼んでいますが、
地方によって色々な呼び名やルールがあるようです。
何度か実際に遊んでみて
学校ではやっているゲーム(ドッジボールが多いかな・・・)と比べてみましょう!
②学校が心を持っていたら、自分の学校はどう思っているかを書いたらどうでしょう。
学校も自分たちと同じように教室で授業を受けていると思ったら面白いですよね。
自分が好きな科目、苦手な科目、好きな場所を自分がどう思っているのか、
そして勉強したり遊んだりしているのを見ている学校はどう思っているのか
を考えると、良い感想文になりますよ!
ポイントは「比べる!」
自分と誰か・何かを比べることで、
違いが浮き上がります。
そして、違うところから、大切なことを見つけていければ
きっと良い感想文になります!
こんな順番で読書感想文をまとめてはどうでしょう?
①学校の中で自分の好きな場所を紹介する。
あなたが、学校の中で、好きな場所を書きましょう。
好きな場所で、だれと、何をするのかを説明しましょう。
そして、起きたことが具体的に書けると面白いです。
例えば・・・。
校庭で遊ぶドッジボールが楽しいです。
いつも〇〇君としています。〇〇君は・・・。
と場所と一緒にする人、あったことを実況しましょう。
②好きな場所が好きな理由を考える。
あなたが好きな場所は、なぜ好きなのかを書きましょう。
例えば・・・。
友だちと楽しく過ごせるから。
のんびりホッとできるから。
色々なことを知ることができるから。
など。
あなたなりの理由をかければ良いですよ。
③もし、学校が心を持っていたら、自分のことをどう思っているかを想像する。
あなたが好きな場所で楽しいことをしていることを
学校が見ていてどう思うのかを書きましょう。
例えば・・・。
きっと、学校はやさしい、あたたかい目で見ていると思います。
ということを書きましょう。
④この本の学校と自分の学校を比べてみる。
「学校だってドキドキしている」の学校は、
通っている子どもたちが遊んだり、勉強したりしているのを
楽しく見ています。
学校は初めて子どもを迎える時には、ドキドキしたと言っています。
あなたも、初めて学校に行った時、ドキドキしましたよね。
例えば・・・。
ドッジボールは楽しくて、プロのゲームみたいで
もり上がります。
遊んでいるのを見ているのも楽しいです。
学校も私と同じだったら、いいなと思いました。
と書きましょう。
⑤学校が嫌いだったり、学校に行きたくない子の気持ちを考える。
学校が好きではない子、行きたくない子がいる
ということに気づきましょう。
例えば・・・。
でも、私のクラスには、学校をあまり好きじゃない友達がいます。
その友だちは・・・。
と、自分の周りにも目を向けて書くといいですよ。
⑥見守ってくれている学校に感謝して終わりましょう。
私たちのことを、学校が見守ってくれているかもしれない
と思ったら、何だか安心しますね。
そんな学校に、感謝の気持ちを表しましょう。
例えば・・・。
楽しいことがあった時も悲しいことがあった時も
学校は私たちを見守ってくれています。
そんな学校を、私は大好きです。
だから、学校がより気持ち良くなるために
毎日の掃除をがんばって行こうと思います。
と書けば、
この本を読んであなたが学校をより好きになったのだな、
と読む人は思いますよ。
さいごに
読書感想文は
本を読んで、あなたがどう変わったか
が書けるといいですね。
本を読んだ意味があるということですから。
たくさん本を読んで、かしこくなって下さい!
がんばるあなたを、おうえんしています。