「クローンドッグ」で読書感想文 あらすじ テーマ 感想文 書き方 例      

「クローンドッグ」は虐待・クローンなど、今の時代を映すキーワードがたくさんあり、読書感想文にお勧めです。

ここでは、主なあらすじと、読書感想文の流れをまとめました。

数時間で読めるけれど、読んで色々考えさせられる良書なので、是非感想文にまとめて下さい!

 

「クローンドッグ」のあらすじと要点

主人公の航(わたる)はと友人たちは、夏休みの自由研究で「盲導犬」をテーマにします。

訓練を受けても、盲導犬になれる犬は、たったの3割。

航は7割の輝けない犬たちを、余りモノのように感じてしまいます。

命の余りモノを出さないために「クローン技術」にたどり着いた航たちだったが…

輝けない命はあまりモノなのか。

全く同じ遺伝子の体を、再生した先にあるものとは?

 

 

命を大切にするってどういうこと?

悩みながら答えを見つける航、いい経験してるな~という外野な気持ちではなく

航になったつもりで読むと、かなり深いお話です!

航のように捨て犬を拾った経験がなくても、犬を飼っていなくても

捨てられる命に対して、しっかり考えたいですね。

今、そこにある命について

クローン技術で扱われる命について

ペットの命、家畜の命、目の前の命について全力で思いを巡らせてみると

禅僧のような気持ちになれそうです。

 

「クローンドッグ」の主な登場人物

希は犬だけれど登場人物として扱いました。

 

田川  航(たがわ わたる)

この物語の主人公。

獣医の息子で、勉強はできるが運動は苦手。

周りから見れば恵まれた環境に育っているが、自分自身に恵まれているという意識は薄い。

 

野崎 勇輝(のざき ゆうき)

父親が再婚して血のつながらない母と暮らしている。

母は血のつながりのある弟ばかりをかわいがり、勇輝の世話はあまりしていない。

 

永瀬 唯(ながせ ゆい)

航や勇輝と同じクラスになった転校生。

父親の虐待から逃れるため、母と二人で引っ越してきた。

 

希(のぞみ)

航が拾ってきたメスの柴犬

発見された時には虐待で後ろ足が切られて足首から下が失われていた。

航に育てられる中で心を開き、成長し、人を癒す力を持っていく。

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「クローンドッグ」の主なあらすじ(ネタバレです)

ざっくりとまとめてみたのでご確認ください。

 

勉強はできるが、内気で友だちのあまりいない田川航は、小学校5年生で、クラスのガキ大将の野崎勇輝から、靴隠しなどの嫌がらせを受けている。

夏休みの誓いある日、学校の帰り道で勇輝と同じ道になることを避けた航は、原っぱで虐待されて捨てられた子犬を拾う。

子犬は右の後ろ足の足首から先がなく左の後ろ足も指が切り取られていて、命の危険もあったが、

自宅の隣にある父の営む動物病院で治療をしてもらう。

普段優柔不断な航は、この時、子犬を飼うことを決断、希と名付け、大切に育てていく。

 

柴犬の希は、思慮深いが、虐待されていたためか、なかなか心を開かなかったが、少しずつ航に心を開くようになり、

半年後には毎日公園へ散歩に連れていけるようになった。

他の犬とすぐに仲良くなれる希のおかげで口下手な航も色々な人と自然に話ができるようになっていく。

 

希が散歩する公園にはクラスメイトの永瀬唯もよく来ていて、希の虐待された足をきっかけに話すようになり、航と唯は友だちになった。

 

また別のある日、航と唯が一緒にいる所に勇輝が出くわし、話す中で、勇輝が航といじめる理由が明らかになり、3人は打ち解けていく。

 

6年生の夏休み、3人は「盲導犬」を夏休みの自由研究のテーマにした。

盲導犬の訓練所で

優秀な血統から生まれた犬でも盲導犬になれるのは3割

という事実に驚く3人。

航は、盲導犬になれなかった7割の犬を余剰の命だと思い、何とか全部の犬が盲導犬になる道はないかとインターネットで検索する。

結果、クローンというアイデアに出会う。

航はかねてより、4本足で元気に走る希を見たいと思っていたので、クローンというアイデアに合理性を感じる。

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今まで人前で発表することのなかった航が夏休みの自由研究の発表者となった。

発表の場で、クローン技術について話す航は、父に意見をされる。

航の父は

「命のあまり」「余剰な命」という考え方が間違っている

と発言し、航はショックを受ける。

その日、帰宅した後、航は父の話を聞く。

「命を命だと思わない人間が(処分される犬を)捨てる。逆にそうでない人は、いつくしみ大切にする。命を大切に思えるか、思えないかは、その人の心でしかない。だから、命は平等なんだ。どの命が大切で、どの命が大切じゃないなんて、決めることはできないんだ。航にはすべての命を、心から大切に思える人間になってほしい」

「自分の命って言うのは、自分だけの力でかがやくもんじゃない。自分と自分の周りの人たちの力があって、初めてかがやくものなんだ。」

と、命の大切さ、かかわりについて諭されるものの、航はまだ納得はいかないままだった。

 

卒業式前日の夜、航は夢を見た。

15年後、希が寿命を終え、航はその喪失感を埋めるために希のクローンを作ることを決断した。

周囲は反対する中、クローンの希が生まれ、航は大切に育てる。

しかし、記憶も経験も異なるクローンの希は人の心を理解する力にかけている上に、

わずか2年でがんに侵されてしまった。

 

夢から目が覚めた航は、クローン技術はたくさんの命の犠牲の上に成り立っていることにも思い至り、今生きる希への愛情を深く感じた。

(終わり)

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読書感想文のアイデア

クローンって、実用化も進んできていますが夢のような技術ですよね。でも、それって本当にいいのか?を考えると深い感想文になりそうですね。

  • 命が再生するとはどういうことか。
  • 自分なら、同じ遺伝情報を持ったペットを再生させたいか。
  • 共感できるようになるために必要なこと。

など、テーマを決めたら、早速作文に仕上げていきましょう。

 

読書感想文の流れ

読みとって考えたことと、自分の経験をミックスすることが大切です。

あなた自身のあなたの情報を書いて、読者をひきつけていきましょう。

 

ペットロスの経験があれば語りましょう

大切にしているペットを失った悲しみを経験している人は多いでしょう。ペットを失った喪失感を自分の言葉で書きましょう。

ペットではなくても、失った悲しみが経験として書けると、読者を惹きつけますよ。

私には、大切にしていたハムスターがいた。名前は〇〇。呼ぶと巣から出てきて手に乗ったり、ヒマワリの種を食べたりしていた可愛いペットだった。でも、ある日、突然冷たくなっていた。私は・・・

のように、どれだけ大切にしていたか、失って悲しかったかを描きましょう。

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航が希にかけている愛情について語りましょう

虐待されて捨てられた希は、航のおかげで元気になったし、また、希の存在は航が世界を広げる上でとても重要だったということをまとめましょう。

希は、虐待され足首を切断されて捨てられていた。航は希を助け、大切に育てる。内気だった航は、希のおかげで唯や勇輝という友だちができていく。

ということを、まとめていきましょう。

 

クローン技術について触れましょう

遺伝情報をそっくりそのままコピーできるクローン技術は、現実に存在しています。その是非について考えましょう。

航が希のクローンを望むのは、ある意味自然かもしれない。虐待されて足が不自由な希が元気に走る姿を見たいという気持ちはもっともだと思うからだ。ただ、クローンで生まれてきた犬は、希であって希でない。理由は、希が経験したことすべてがリセットされた状態で存在するからだ。私は今までの生い立ちがあっての渡しなので、私のクローンが生まれても、私そのものになることはあり得ない。クローン技術は夢のような技術だが、目的についてはよく考えなければならない。

ということがまとまると良いでしょう。

 

「いのち」についてまとめましょう

あらすじで長く引用しましたが、142ページからの航のお父さんのセリフは説得力があります。是非、感想文でも使いましょう。

「どんな命だってかがやくことができる。だから、いらない命なんてこの世にはない。」と航のお父さんは言っている。また、「命を大切に思えるか、思えないかは、その人の心でしかない。」とも言っている。私には、命を大切にする感覚が、まだ鈍いような気がする。理由は・・・。

とつないで、この本を読んで考えさせられたことをまとめられるといいでしょう。

 

大切にしていきたいことをまとめて終わりましょう。

あなたの人生はあなたの人生で一回きりです。だからこそ「一回」が大切なんですよね。どんな人生にしていくか、どんなふうに周りとかかわっていきたいかをまとめて感想文を終えましょう。

私は、〇〇を大切に思っている。そして〇〇も私のことを大切に思ってくれている。そうやって、高め合える存在がいて、私は幸せだ。一回きりの人生、クローンでもやり直しのきかない人生を私は生きている。1日1日を大切にしていきたい。

ということ書けると、スッキリと感想文を仕上げることができるでしょう。

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「クローンドッグ」の作者について

作者は今西乃子さんで2018年の作品です。

児童書のノンフィクション作家で、大阪府岸和田市生まれの方です。

犬をテーマとした作品がたくさんありますよ。

  • 「光をくれた犬たち 盲導犬の一生」(金の星社)
  • 「捨て犬たちとめざす明日」(金の星社)
  • 「よみがえれアイボ ロボット犬の命をつなげ」(金の星社)
  • 「ドッグ・シェルター 犬と少年たちの再出航」(金の星社)
  • 「犬たちをおくる日 この命、灰になるためにうまれてきたんじゃない」(金の星社)
  • 「命を救われた捨て犬 夢之丞 災害救助 泥まみれの一歩」(金の星社)

とたくさんありますね。犬への造詣が非常に深い方だということが分かります。

ちなみに「クローンドッグ」の希のモデルは、今西さんが実際に飼われている愛犬「未来」だそうですよ。

 

最後に

クローンって、ぼくは便利な技術ができたもんだなぁとしか思っておりませんでした。

この本を読んで、クローンで生まれた愛犬は、遺伝情報は同じでも育ちが異なることに改めて思い至りました。

読書って、新しい気づきがもらえるので、いいですよね。

また、いろんな本を読み、読書感想文の題材として紹介していきます。

最後までお付き合い頂き、ありがとうございました!

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