
「ぼくとニケ」は2019年の小学校高学年の課題図書です。
ペットを飼うということは、命に対して責任を持つ必要がある
ということを感じさせてくれる作品です。
お話はスピーディーに展開
テーマもはっきりしているので読書感想文にオススメです!
ここでは主な登場人物とあらすじをまとめ、
読書感想文のテーマのアイデアと、書き方の流れの例を書きました。
あなたの読書感想文作りの参考になれば幸いです。
「ぼくとニケ」あらすじと要点
友だちに拾われてきて飼うことになった子猫のニケが、わずか3カ月で不治の病にかかり、旅立つお話。
命を巡る葛藤や猫の可愛さ、仁菜と玄太の関係などにも注目です。
とても大切にしている飼い猫が、治らない病気で苦しんでいるとき、もしあなたが飼い主ならどうするか考えながら読むといいですね。
「命」を考えるのにとても良い作品です。
「ぼくとニケ」の主な登場人物
立石 玄太(げんた・げんちゃん)
この物語の主人公。小学5年生。
友達の仁菜が拾ってきた捨て猫を家で飼うことになり、
命や生き物を飼うということの責任について深く考えていきます。
松木 仁菜(まつき にな)
玄太の幼なじみで天然パーマの女の子。わりと強気でまっすぐ。小5の途中から不登校。
公園に捨てられていた猫を引きとってもらおうと、玄太の家を訪れた。
不登校なので学校には行っていないが、ニケの様子を見に何度も玄太の家にきています。
雅(みやび)
仁菜の母親で看護師。起こったら怖い意志の強い女性。
髪はストレートだが、実は天然パーマ。猫嫌いと思われている。
玄太の母の真季とは幼なじみ。
実は自分自身にも捨て猫を拾いすぎてどうにも出来なくなった経験があり、仁菜が猫を飼うことには強硬に反対する。
楓(かえで)
雅の妹。捨てられたねこの預かりボランティアをしている。
仁菜と玄太に、猫を飼うことの責任を伝えたり、
雅の過去をそっと教えてくれる。
というか、ぼくはそんなボランティアがあることを初めて知りました。
「ぼくとニケ」読書感想文のアイデア
読んでいて、子猫は本当に可愛いんだろうなぁ、飼いたいなぁと思ってしまいますね。
でも、きちんと責任を持って飼わないと・・・と思わせてくれる辺りに感想文のアイデアがありそうです。
・命に責任を持つということ
・捨て猫と預かりボランティアについて
・ペットが教えてくれること
・自分なら責任を持って猫を飼えるだろうか
などを作品とからめながら考えると読書感想文にまとめられるでしょう。
「ぼくとニケ」読書感想文の流れの例
生き物を飼っていない人は
「生き物を飼うと言うことは命に対して責任を持つ必要があることが分かった」
と言う流れで書いていくとよいでしょう。
生き物を飼っている人は
「自分が飼っている生き物にどんな世話をしているか」
を書きあげ、
「最期まで自分のペットをとことん大切にしていく!」
という気持ちを乗せると良い感想文になるでしょう。
ここでは「生き物を飼っていない」人を想定して流れを考えていきますね。
猫を見た経験を書く。
あなたも猫を見たことがあるはず。
どこで見ましたか?
見た時の猫の様子や状況を書きましょう。
街中?友だちの家?ペットショップ?
あなたの目を通して、猫が幸せそうかどうかをまとめましょう。
例えば・・・
ぼくの友達の家には猫がいる。
その猫の種類はブリティッシュショートヘアというらしい。
とても大切に育てられていることがわかる。
部屋にはキャットタワーがあり、いろんなところを自由に動き回っている。
友だちはその猫が赤ちゃんの頃から飼っていて、赤ちゃんの頃はそれはもうとても可愛かったそうだ。
その猫は今は大人で、去勢手術も受け、責任を持って育てられている。
ここでは、幸せな猫の例を書いてみましたが、不幸な猫の例でももちろんOKです。(悲しいけど)
あなたが見たことのある猫のリアルを書けば、読む人の興味を引き出せるはずです。
ニケの状況についてまとめる
さて、今度は読書感想文らしく、
読んで分かったことを書きましょう!
ニケの生い立ちと、一緒にいた3か月間をダイジェストでまとめ、玄太たちの心情を考えましょう。
物語をまとめつつ、今度は自分のことを語る方向につなげていきましょう。
世の中の捨て猫の存在について考える
では、捨て猫やノラ猫について、自分の経験を述べ、再び物語に戻っていきましょう。
例えば
ニケは拾われて、きっと幸せに生きることができた。
でも、実際には、拾われず、野良猫として活きている猫もたくさんいる。
野良猫が野良猫になった理由は色々あるだろうけれど、
猫を飼いきれなくなった飼い主が捨てるのも原因の一つだと思う。
この本を読んで、ぼくは野良猫を見るたびに
「おまえ、よく生きのびたな。」
と思ってしまう。
ニケの兄弟のように、生きのびることができなかった猫もたくさんいるだろうと言うことまで書けると、
深いところまで考えているなぁと思ってもらえますよ。
預かりボランティアの存在について
さらに、読んで初めて知ったことも書いていくと、最後のまとめにつながっていきます。
例えば
野良猫か飼い猫か、猫にとってどちらが幸せかは分からないけれど、人間の都合で捨てられる猫はかわいそうだ。
ただ、捨てられた猫や行き場のない猫のために、次の飼い主が見つかるまで世話をする「預かりボランティア」をする人たちがいることを、ぼくはこの本を読んで初めて知った。
預かりボランティアの家で短期間飼われることで、人に慣れた状態で猫を引き渡せるのはとてもいいと思った。
同時に、ボランティアが必要なほど、捨て猫がたくさんいるということも考えてしまっだ。
やはり、飼うからには責任を持たないといけないとぼくは思う。
ここでは「預かりボランティア」を例にしましたが、
動物病院の処置や費用についての驚きをまとめてもいいでしょう。
自分は責任を持って生き物を飼えるか考える
さて、いよいよまとめです。この本を読んであなたがどう変わっていくかを語りましょう。
例えば
ぼくは責任を持って猫を飼えるかどうか考えた。
今まで、飼ってきた昆虫を世話しきれていないし、無理かもしれない。
昆虫なんかよりよっぽどお金もかかって大変そうだ。
でも、この話を読んで、猫を飼うことは大変だけれど楽しいだろうと感じた。
生き物の一生にとことん付き合うのもいいと思った。
まずは、赤ちゃんの猫がどれぐらいかわいいのか、ペットショップで見てこよう。
そして、命の大切さを感じてこよう。
動物の一生に誠意を持って関われるような
命に対して責任を持って生きる人になっていきたい
という気持ちをまとめて終わりましょう。
「ぼくとニケ」作者情報
作者は片川優子さん。
作家であり獣医さんでもあります!
二足のわらじとはこのことですね〜。
獣医さんだからこそ
ペットに対する愛情だけではなく処置についてもリアルに描けているわけですね。
仕事の内容が物語の形で伝えられるのって素晴らしいですよね。
作文はただ書く経験だけではなく具体的に学ぶことで
一気に上達するものです。
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最後に
動物の命を扱った作品はたくさんありますが、
ここでは一つだけ似たテーマの作品を紹介します。
この作品は、タイトルからわかるように
クローン(遺伝情報的には同一)の犬を作るお話です。
こちらもお勧めですよ。
良い読書感想文が書けますように!
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