
「そうだったのか!しゅんかん図鑑」は小学校中学年の課題図書(2019年)です。
ハイスピードカメラで一瞬を切り取った画像は、
肉眼では見えない「しゅんかん」を教えてくれて、とても楽しい一冊です。
読んだ驚きを素直にまとめて、読書感想文に仕上げましょう!
ここでは、読書感想文のアイデア・と流れの例を書いています。
参考になれば幸いです。
「そうだったのか!しゅんかん図鑑」読書感想文のアイデア
写真絵本ですから、読んでみて、面白いと思った所から書き始めると良いですよ。
例えば・・・
- 素直に、驚いた写真と、その理由を書く(2つほど)→自分も試してみる
- しゅんかん(瞬間)を撮れるカメラを開発した人に思いを広げ、瞬間を撮る意味を考える
- あるできごとを瞬間ごとに分解することで、分かることやできることが増えることにつなげていく
など、ただ驚いたで終わるのではなく、そこから自分の身近な例などで考えが広げられると良いですね。
「そうだったのか!しゅんかん図鑑」読書感想文の流れの例
僕ならこう書くかなぁという流れを書いて行くので参考になると嬉しいです。
驚いた画像と驚いた理由を書く
まずは素直に、良いなと思った「しゅんかん」の画像を見た感想を書きましょう。
例えば・・・
「うわ、ラケットに当たったしゅんかんのボールって、こんなにつぶれているのか!」
ぼくは、テニスボールがつぶれている写真を見ておどろいた。
ボールは、ぜんぜん丸くなくて、ラケットのガットもゆがんでいる。
すごい力同士がぶつかって、こんなことが起きているなんて、知らなかった。
それから、ミルククラウンのきれいさにもびっくりした。
水てきが落ちた時、ポチャンとなるけれど、そのしゅんかんに、あんなきれいな王かんができているなんて、ぜんぜん知らなかった。
自分が良いなと思った写真を選び、自分の感動と、知らなかったことを知れた喜びを表現しましょう。
ハイスピードカメラの性能に驚く
「しゅんかん」を撮影できるカメラの性能にも驚きましょう。
例えば・・・
こんなおもしろい「しゅんかん」をとれるカメラの性能もぼくはすごいと思う。
一秒間にシャッターを千回も押して、記録に残せる性能があるから、こんな決定的な「しゅんかん」をとることができる。
カメラを開発した人は、いろんな工夫をして開発できたんだろうと思う。
と、開発者への尊敬の気持ちが入れられると、次につながります。
ハイスピードカメラが何のためにあるのかを考える
すごいカメラだけれど、何のためにあるんだろう・・・と考えを広げていきましょう。
例えば・・・
いろんな工夫でできたカメラだけれど、ぼくはこのカメラは何のためにつくられたのだろうと考えた。
「しゅんかん」をとることは、面白いだけじゃなくて、きっと何かの意味があるに違いない。
ただの驚きで終わらず、カメラの意味について考えを広げていきましょう。
動きを細かく見ることの良さに気づく
「しゅんかん」と全体の流れ(動き)との関係についてまとめましょう。
例えば・・・
しゅんかん図鑑の最後には千分の一とか何百分の一とか、シャッタースピードが書いてある。
つまり、図鑑に乗っている写真は、何百枚も撮ったうちのたった1枚と言うことだ。
連続した動きの中の1枚の写真にぼくはびっくりしたけれど、その写真の前後には何百枚も写真がとられていることに、ぼくは気づき、やっぱりびっくりした。
選ばれなかった写真にも、きっと意味がある。
なぜなら選ばれなかった写真と「しゅんかん」の写真を合わせると、全体の動きになるからだ。
「しゅんかん」として選ばれるために、たくさんの没写真があることにも思いを広げましょう。
自分の運動をビデオで撮って細切れ再生した経験を振り返る
自分の経験で、全体をみながら瞬間を見る良さを考えましょう。
例えば・・・
ぼくは、少年野球チームに入っていて、自分がバッターボックスで打つ様子よくビデオで見る。
今までは、ぼんやりフォームを見て、打てたか打てなかったかだけを見ていただけだった。
でも、しゅんかん図鑑を読んでから、自分が打つ様子をスロー再生で「しゅんかん」ごとに分けて見てみた。
そしたら、直したらよい所がたくさん見えてきた。
しゅんかんで見ることで、よりよくわかることがあるんだと言うことが良く分かった。
上では野球少年の例で書きました。
どのスポーツでも体の動きをチェックする意味で瞬間ごとに細かく見るのは大切です。
自分の動きが撮れなければ、テレビのスポーツ中継でスロー再生やコマ送りをしている映像を例に出してもいいですよ。
自分もいろんなことを細かく見ていきたいとまとめる
最後に、自分がどのようになって行きたいかを述べて、読書感想文を締めくくりましょう。
例えば・・・
「しゅんかん」を切り取った写真は面白い。
でも、その「しゅんかん」の前にも後ろにも何百何千もの「しゅんかん」がある。
その全部の「しゅんかん」がつながって一つの動きになっている事にぼくは気づくことができた。
ぼくは、自分の野球の練習をもっとビデオでとって、スローでいくつもの「しゅんかん」に分けてみてみようと思う。
そして、もっと上手になっていきたい。
しゅんかん図鑑を読んだおかげで、学ぶことがあったと言うようにまとめられると、読書感想文として仕上がりますよね。
「そうだったのか!しゅんかん図鑑」作者情報
作者、というか、写真を撮った代表者は
伊地知 国夫(いちじ くにお)さんです。
1950年東京都出身。
日本自然科学写真協会の副会長をされているすごい人です。
しゅんかん写真を撮り続けて何十年という職人さんでもありますよね。
尊敬します。
最後に
しゅんかん図鑑は、驚きに満ちた素晴らしい本ですね。
細かく見るとこうなっている、と言うことに気づかせてくれますからね。
「細かく」見ると言うのは、将来分析的に物事をとらえるのにも必要な能力です。
面白い上に勉強になる。
読書はあなたの世界を広げます。
沢山本を読みましょう!
最後までお付き合い頂き、ありがとうございました。