
「天使のにもつ」の対象学年は、中学1年生〜3年生です。
※2020年の中学生の読書感想文課題図書
ここでは「天使のにもつ(いとうみく著・童心社)」を読んだけど、どんな風に読書感想文を書いたら良いのかわからない!
そんな方へ向けて、読書感想文の書き方の例とアイデアをまとめています。
「天使のにもつ」は中学生対象の課題図書だけあって、中学生にドンピシャの本です!
これから職場体験をする人も、すでに職場体験をした人も、自分の経験を絡めて語りましょう!
お話の主な内容は職場体験学習・児童虐待・保育園の仕事についての「5日間の職場体験の物語」。
あなた自身の経験と結びつけながら、読書感想文を仕上げてください!
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【天使のにもつ】ひとことあらすじ
軽いノリのフツー(?)の中学生が保育園の職場体験を通して「世の中」を感じるお話。
保育園の先生たちは、子供たちをただ遊ばせているわけではないことがわかります。
【天使のにもつ】主な登場人物・場所
「天使のにもつ」に登場する主なキャラクターを、ざっくり紹介しておきます。
自分でも登場人物をまとめておくと、感想文を書く時にも便利ですよ。
主人公:斗羽 風汰(とば ふうた)
明功中学校の2年生男子。一人っ子。前髪はかなり長い。
父はタイに単身赴任中。母は契約社員から正社員になりたてで忙しく、家にはなかなか帰ってこない。
ノリは軽め。「子どもとあそんでいればいい」からラクだろうと、安易な理由で職場体験先を選んだ。
体験先のエンジェル保育園で、子どものこと、先生のことなど、いろいろ学びます。
担当保育士:林田 (はやしだ)
風汰を担当する切れ長の目をした木登りも得意な保育士。
4歳児の「きりんぐみ」の8人の子どもを担当している。
てきぱきと仕事をこなすしっかり者。
風汰は「林田」を「リンダ」と心の中で呼んでいる。
園児:しおん
きりんぐみの園児。4歳児。
元気いっぱい泥だらけになって遊ぶ野生児のような園児と違い、小ざっぱりした格好で静かに過ごしている。
昼寝の時間にも寝付いたことはなく、園長の読み聞かせを聞いている。
お母さんとの関係が良いとは言えず、人の顔色をうかがって行動する子ども。
園長:西本(にしもと くみこ)
風汰には、用務員のおばちゃんのようにしか見えない園長。
でも、保護者対応や園児への対応など、保育園の運営にかけてはプロ。
「専門職」の誇りをもって明るく優しく仕事をしている。
【天使のにもつ】感想文のアイデア・テーマ
今や中学生のだれもが経験する職場体験学習。
あなた自身の経験や将来やりたい職業と比べることがポイントになりますよ。
・風汰が職場体験学習で学んだことをまとめる。
・あなた自身が職場体験学習で感じたことを述べる。
・職場体験学習を経験したことで、世の中の見方が変わったことをまとめる。
・保育園の先生たちの仕事の工夫や目指していることを考える。
・伸び伸びと遊ばない子どもと家庭環境について考える。
自分の経験と物語をつなげると、きっとあなたオリジナルの感想文に仕上がります。
【天使のにもつ】読書感想文の例
では、僕ならこういう構成で書いていくかな…という流れを書いていきます。
1 あなた自身の職場体験についてまとめる。
読む人を惹きつけるのは、やはりあなたオリジナルの体験です。
もしあなたが職場体験をしたのであれば、大変だったことや楽しかったことをまとめましょう。
もし職場体験が未体験なら、自分が行きたい職場はどんなところが大変なのか予想を立てましょう。
例えば、僕がホームセンターでアルバイトをしたことを語ると…。
え、こんなに仕事があるの。
ぼくは茫然としてしまった。
僕が職場体験をさせてもらったのはホームセンター。
いろんな商品が置かれていて、買い物にはとても便利だと思っているお店だ。
お客様に便利ということは、つまりお店は便利に感じてもらうための工夫を様々しているということだ。
ぼくは、職場体験で、そのことに気が付いた。
自分自身が感じた気持ちを正直に表現し、自分が学んだことをまとめましょう。
2 風汰の職場体験で、印象的なことをまとめていく。
あなた自身の経験と、読書することで得た感動をつなげることが読書感想文には必要ですね。
風汰が選んだ保育園での職場体験から、あなたが感じたことをまとめていきましょう。
例えば…。
風汰が選んだのは「エンジェル保育園」。
風汰が選んだ理由は「ラクそう」だから。
安易な理由だけれど、実際に仕事をしてみると大変なことばかりだった。
一緒に遊んだ上に、前もって布団を準備したり寝かしつけをしたり、保育士には休む間もなかった。
しかも、ただ単に遊ばせているのではなく、遊びにはねらいがあることを風汰は知った。
簡単そうに見えることにも、その裏には様々な工夫があることに風汰は気づいた。
これって、職場体験の最も大切なポイントだと思う。
テキトーな風汰も、学ぶこと、考えることがたくさんありました。
職場体験って、いい学習だと思っていることを、強調しましょう。
3 職場体験の意味について考える。
中学生は親の元で生活しています。
家と学校との往復が基本で、人とのかかわりはどうしても限られますよね。
職場体験は、いつもと違う「社会」について考えさせてくれるよい体験だということをまとめましょう。
例えば…。
ぼくは平日は中学校に通い、土日は塾とスポーツクラブに通っている。
出会うメンバーは基本的にいつも同じ。同い年の友達と家族と過ごしている。
そんな日常は、全然退屈というわけではないけれど、生きている世界が狭いかもしれない。
職場体験学習は、日常を飛び越えて、違う世界を感じさせてくれる。
ぼくはホームセンターの裏側を知ることができたし、風汰は保育園について大人の立場から知ることができた。
職場体験学習は、自分が知らないことがまだまだたくさんあるということを気づかせてくれる。
職場体験する意味について考えたことをまとめましょう。
4 人はそれぞれ、様々な事情を抱えていることに目を向けましょう。
風汰は保育園で職場体験をします。
全力で遊ぶ野生児のような園児もいれば、何か事情を抱えて自分をさらけ出さない園児もいます。
いろんな子がいることに目を向け、自分の状況を振り返りましょう。
例えば…。
風汰はエンジェル保育園でいろんな子供たちがいることを知った。
野生児のような元気な子供たちだけではなく、しおん君のような、不安な気持ちを持ちながら生活している子どももいることに気づいた。
しおん君は、汚れた服を洗濯したくない母親に気を遣って、思いっきり遊ぶことができない。
子どもは誰もが伸び伸び生きていると思っていた僕にはちょっとショックだった。
でも、実際の世の中には、人はいろいろな制約の中で生きていることに改めて気づいた。
僕はわりとのんきに適当に親に守られて生きているけれど、現実にはいろんな家庭がある。
読書することによって気づいたことについても、まとめましょう。
5 自分の将来について語り、締めくくりましょう。
では、最後にあなた自身が自分の将来をどう考えているかを語りましょう。
風汰は保育園に体験に行きましたが、将来保育士になるかどうかはわかりませんよね。
もしかすると職場体験がきっかけでその道に進むかもしれません。あなたはどうですか?
選ばなくても、業界の裏側を見ることができた経験は、きっと将来につながっている
ということを考えながら、読書感想文を締めくくるとよいでしょう。
ぼくは職場体験でホームセンターを選んだ。
でも、将来ホームセンターに就職しようとは思っていない。
風汰は保育園を選んだ。理由は適当だったけれど、
もしかすると風汰は将来保育士になるかもしれない。
職場体験は、自分の将来を考えるという意味でもとても良いと思う。
何かの「きっかけ」にはなっている。
僕も、自分の適性や将来について、より深く考えていこうと思う。
ぼくはこの本を読んで、将来保育士もいいかもしれないなと感じた。
職場体験する意味について考えたことをまとめましょう。
最後に
職場体験、いいですよね。
コーディネートする先生は大変ですが、
地域の人たちと協力して子供を育てる
スタンス、とても大切だと思います。
協力してくださる会社や施設の心意気に
僕はいつも感動しています!
あなた自身の経験と
読書しながら考えたことを絡めて
説得力のある感想文に仕上げましょう!
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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