
小学校中学年(3~4年生)向けの本、『空にむかってともだち宣言』のあらすじと読書感想文を書く時のヒントを紹介します。
『空にむかってともだち宣言』は、外国から来た友だちとの関わりから、主人公が色々なことを学んでいった物語で、2017年の課題図書でした。
自分だったら…と考えながら読むと、読書感想文を書きやすいですよ!
「空にむかってともだち宣言」の作者と登場人物
著者・・・・・茂木 ちあき
絵・・・・・・ゆーち みえこ
主な登場人物
桧山あいり
小学校中学年の女の子。アパートに母親と二人で住んでいる。
はきはきした「切りかえの早い」女の子で、ナーミンのお世話を親身になって行う。
ナーミン
同い年の女の子。
家族5人で(難民として)ミャンマーからあいりの住む部屋の隣に引っ越してきた。
「空にむかってともだち宣言」の主なあらすじと読書感想文に役立つポイント
近所に引っ越してきた転校生でミャンマー人のナーミンと仲良くなった主人公・あいり。
あいりやクラスメイトたちはナーミンのおかげで、ミャンマーについて理解を深め、違う文化の人と友人になる喜びを知るのでした。
ナーミンが日本に来たのは、ある事情があったから。
あいりとクラスメイトたちは、異文化だけではなく、日本に住んでいると考えられないような外国の事情を知ったおかげで、かなり視野が広がったでしょうね。
日本にも、たくさんの外国人がいて、一緒に生活している人もいます。
このお話に出てくるナーミンと、自分の近くにいる外国出身の人がここにいる理由を比べ、自分のことを表現できるといいですね。
「空にむかってともだち宣言」の感想を書くコツとポイント
例えば、こんな順番で書いてみよう。
感想の書き方の例
①自分が知っている外国の事について書く。
行ったことのある国や行ってみたい国、その国について知っていることを書きましょう。
ミャンマーについて知っていることがあればここで書いておきましょう。
②ナーミンの家族がなぜ日本に来ることになったのか、お話をまとめましょう。
新聞記者のお父さんが、国の政治に反対している記事を書いたとして警察に目をつけられて大変な目にあっていたという事と、あなたの感想も書きましょう。
自分の意見を言うだけでつかまってしまう国があること、信じられませんよね。
でも、そういう国はまだまだあるんですよ。
③ナーミンの家族が日本に来たのは悲しい理由があったからです。
でも、あいりにとって、ナーミンと出会えたことは、あいりがミャンマーの事を知ったり、世界に目を向けたりするきっかけになってとても良かったということをまとめましょう。
④自分の身の回りにいる、外国から来た友だちについて考えてみましょう。
どんな理由で日本に来ているのか、これからその人たちはどうする予定なのか、その人たちに自分はどうかかわっているか、そしてどうかかわっていきたいかを書きましょう。
⑤あいりはナーミンととても仲良しになりました。
そしてミャンマーのことにもとても詳しくなりました。
自分もあいりたちと同じように色んな友達を作っていこうという決意を書きましょう。
最後に
地方によるかもしれませんが、小学校にも「外国人」の子どもがいるのも当たり前になってきました。そんな外国から来た友だちには、いろんな事情があってきているのだということを考えさせてくれる本でした。
お互いに言葉や習慣などを教えあうと、世界が広がって、違う考え方を知るきっかけになります。
知らないうちに持っていた差別意識が消えて、世界平和の第一歩になるかも?!
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