【ソンジュの見た星】で読書感想文!書き方アイデア&一言あらすじ~北朝鮮の現実が悲しい

この「ソンジュの見た星」をお勧めする学年は…

読書感想文対象学年
  • 小学校高学年
  • 中学生
  • 高校生

…対象、広い!

 

ランタンランタン

ここでは

「ソンジュの見た空」

を題材にした読書感想文のアイデアを紹介しています。

この「ソンジュの見た空」は、北朝鮮の現実を知ることができ、とても勉強になる本です!

ソンジュが少年時代を過ごした北朝鮮という国は、現在も市民は大変厳しい環境の中で生活していることについて考え

あなたに出来ることをまとめて、読書感想文に仕上げましょう!

 

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あらすじ
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【ソンジュの見た空】一言あらすじ

超簡単にお話をまとめると、こんな感じです。

あらすじを一言でいうと?

北朝鮮でエリート軍人だった父が失脚し、ソンジュの家族は平壌(ピョンヤン)を追われてしまう。

極貧の生活におちいる中で家族は離散し、ソンジュはストリートチルドレンとしてコッチェビ団という少年窃盗団を結成し、生き延びていく。

筆者の経験を描いたノンフィクションだけあり、描写がリアルで読んでてて涙が出そうになりました。

ソンジュがたくましいというより、理不尽な社会の仕組みに憤りを感じます。

ちなみに北朝鮮の首都ピョンヤンはこんなところです。

首都だけあって、都会です。

 

そして、家族が飛ばされた鏡城はこんなところ。

かなりの田舎ですね。

 

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【ソンジュの見た空】主な登場人物

ソンジュの周りの、主な人物をまとめました。

主人公:ソンジュ

この物語の主人公。12歳でピョンヤンを追われた軍人の父たちと鏡城(キョンジョン)という町に引越します。

家族の収入は途絶え、父は中国へ向かい、行方知れずに。

食料を求めて家を出た母も帰って来ず、ソンジュは天涯孤独の身になってしまいます。

でも、何とか友達たちと助け合い、生きのびていきます。

彼は誠実で友達(仲間)をとても大切にする少年です。

 

ヨンボム(ソンジュの友人)

鏡城(キョンソン)でできたソンジュの一番の友達。

ヨンボムも両親が行方不明となり、祖母と2人暮らしでした。

やがて、祖母も失い、彼も身寄りのない浮浪児になります。

ソンジュと共に、コッチェビ団(少年窃盗団)を作り、何とか生きていきます。

 

ソンジュの父

元朝鮮人民軍の幹部。

金日成が没し、金正日が指導者になった際の政治体制の変化の中で左遷され、平壌を追放された。

極貧の生活を打破すべく、家族をおいて中国に密入国しようとして、行方不明になってしまう。

 

ソンジュの祖父

母の父。医者。平壌で医師をしていた。

行方知れずになったソンジュをずっと探し続けている。

 

ソンジュは本当にラッキーにも北朝鮮を脱出できたのでこの物語が書かれた訳ですが、

内容がリアルなだけに、私たちのすぐそばに全く違う世界が広がっていることにショックを受けます。

 

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【ソンジュの見た星】読書感想文に使えそうなキーワード

日本と異なる世界を描く時に使えそうな言葉をまとめました。

少年将帥(ソニョンチャンス)

高句麗(コグリョ)時代の少年を主人公にしたアニメ。

国に攻め込む敵を打ち負かすヒーロー物語。

愛国心を高揚するためにつくられているようです。

プロパガンダ(政治宣伝)が幼いころからされていることをテーマにしたい人は

少年将帥と日本のアニメの違いから始めるといいですよ。

 

コッチェビ

浮浪児のこと。どうも、ロシア語が起源らしい。

いわゆるストリートチルドレンという存在です。

北朝鮮では飢饉のために両親がいなくなり、

市場で盗みなどをして生き抜く子どもたちがたくさんいるようです。

あなたの環境と比べることで、読書感想文にできますよね。

 

 

サンム

警官の下にある補導員のような存在。

浮浪少年を捕まえ、グホソという収容所に連れていく。

 

グホソ

浮浪児を収容する施設。

10歳から18歳までの少年少女が収容されている。

日本で言うなら少年院のような施設。

ソンジュが収容されたグホソは組織として腐敗していて、

所長や看守は少年に市場で窃盗をさせたり、少女に性的虐待をしていました。

 

 

ソンジュが少年時代に経験したこと、強烈です・・・。

北朝鮮では、1990年代後半に水害などが原因で、大飢饉がおきました。

食糧不足のために100万人以上の人の命が失われたらしいです。

ソンジュが平壌を離れ、コッチェビになったのは、まさに大飢饉の時期なのです。

 

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【ソンジュの見た星】読書感想文のアイデア例

指導者を神格化してしまう教育に、ぼくはちょっと恐ろしさを感じました。

教育が人格形成に与える影響と実際の生活について考えると、感想文としてまとまりそうですね。

以下に、いくつかアイデアです。

参考になると嬉しいです。

読書感想文アイデア

・指導者の個人崇拝を国家レベルで行う思想統制の恐ろしさ。

・指導者の支持率100%というシステムで、不支持の人はいないのはなぜか。

・コッチェビ(浮浪児)の存在と、社会のあり方について。

・平壌と、平壌以外の町の格差について。

・北朝鮮と韓国がふたたび統一されることはあるのか。

  • 最高指導者が世襲だったり
  • 一党独裁だったり

と、日本とは違う北朝鮮の現実と、日本の現実を比べるといいかもしれません。

自分の経験と物語を読んで感じた事を対比すると、読書感想文としてまとまりますよ。

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【ソンジュの見た星】読書感想文の例

では、ぼくならこう書くかな・・・という流れを書いていきます。

ランタンランタン

あなたなりの文章・観点で肉付けし、

あなたオリジナルの作品に仕上げて下さい!

 

自分の身の回りにある「モノ」について考える

日本に住むあなたの身の回りには「モノ」が当たり前のようにあふれていますよね。

自分が持っている生活必需品だけではなく

「なくても困らないけれど生活を豊かにするために持っているモノ」

をいくつか挙げましょう。

自分が恵まれていることが感じられるものがいいですよ。

そして、なぜ自分はそれを持てているのかに触れましょう。

例えば…。

ぼくの周りには「モノ」があふれている。

普段着等の生活必需品は何着も予備がある上に、

なくても生きる上では困らないものもたくさん持っている。

スマホにゲーム機にテレビにスポーツ用品。

こんなにたくさんのものが身の回りにあるのは、ぼくが日本に住んでいるからだ。

日本は先進国と呼ばれ、世界の中でも豊かな国の一つらしい。

普段意識していないかもしれないけれど、

日本は恵まれた国であることを自覚しましょう。

 

 

ソンジュの持っていた「モノ」をまとめ、自分の生活と比べる。

自分が豊かな暮らしをしていることがアピールできたら

今度はコッチェビになる直前のソンジュの持っていた「モノ」について書きめましょう。

ほぼ何もありませんが、だからこそコッチェビ(浮浪児)として

泥棒するしかなくなったことをまとめましょう。

例えば…。

ぼくの生活環境と比べて、ソンジュが生きている環境はとても厳しかった。

平壌に住んでいた頃は家にピアノやテレビもあったけれど、

鏡城に追放された後は、家にはガスコンロさえなかった。

服だって、着替えすらない状態だった。

食べるものすらなくなってしまい、両親とも食料を求めるうちに行方不明になってしまった。

ソンジュの生きていた環境を、自分と対比的に描きましょう。

 

ソンジュのような貧困に陥った原因を考えましょう。

何とか生きのびたソンジュですが、

ソンジュのような環境で生活している国民は、今なおたくさんいることに思いを広げましょう。

そして、貧困の原因を考えましょう。

例えば…。

ソンジュは幸いにも父親のおかげで北朝鮮をはなれることができた。

でも、ソンジュ以外にも、ソンジュが過ごしたような極貧の環境で生きている人は今なおたくさんいる。

 

飢饉が大きな原因の一つだけれど、理由は飢饉だけではないかもしれないとぼくは感じている。

なぜなら、その国の最高指導者と呼ばれている人は、とても肥えているからだ。

 

つまり、貧富の差がとても大きくて、貧しい人にまで十分なおカネが行きわたっていないのではないかとぼくは思う。

 

社会の仕組みが変わらないと、状況は変わらないかもしれないけれど、市民レベルの反抗は、なかなか起きないだろう。

なぜなら、少しでも政府に不満を示すと、普通の生活が送れなくなる可能性があるからだ。

反抗する人は、物語の中に出てきた「グホソ」や、「強制収容所」に入れられてしまう。

 

現政権に対する2019年の選挙結果が支持率100%なのは、不支持者がいないということを意味している。

つまり、反抗できない状況を、一般市民が覆すのは難しいだろう。

貧しい暮らしをしている国民が、現状を変えられないもどかしさを描きましょう。

 

日本でも同じような貧困が起こりうるかを考えましょう。

日本の状況について考えてみましょう。

日本も貧富の差は拡大している現実はあり、政府も対策を始めていることをまとめましょう。

例えば…。

最近、日本の「子どもの貧困率」が、かなり高いことが話題になった。

確かに、日本にも厳しい環境で暮らしている人はいる。

そこで、政府も低所得者層に「大学無償化」などの政策を実行し始めた。

それでも生活は苦しい人たちはたくさんいるかもしれない。

でも、日本の場合は、貧困を抜け出せる「可能性」がないわけではない。

なぜなら建前だけではなく、学ぶ自由があるからだ。

日本だって、厳しい環境に生きている人はたくさんいるけれど、

貧困を抜け出せる可能性はあるということをまとめましょう。

 

北朝鮮と韓国が、統一される可能性を考えましょう。

今度は、ソンジュが現在住む韓国と北朝鮮が再統一される可能性について考えましょう。

分断された国家の再統一の難しさについて考えましょう。

例えば…。

ソンジュは今、韓国に住んでいる。

韓国は日本に近い社会システムの国だ。

政府に対する支持率も5割ぐらいで、いろんな意見を持つ人たちが共存している。

一方北朝鮮は、最高指導者が強い権力をもち、王国のような状態だ。

分断されて70年以上経つこの二つの国が再統一されることはあるのだろうか。

非常に難しいだろうとぼくは思う。

だからこそ、これからも脱北する人は後を絶たないだろうし、

ソンジュが現在行っている「北朝鮮人権市民連合」の活動は必要だ。

再統一は難しい…ということを考えましょう。

あなたなりの再統一のアイデアが盛り込めるといいかもしれませんね。

 

最後に、自分にできることを考えよう。

あなたにできることを考えて、読書感想文を終わりましょう。

例えば…。

ぼくは、この本を読んで、北朝鮮の生活を初めて知り、ショックを受けた。

でも、読むことで世界の「現実」を知ることができた。

ぼくは、まだまだ知らないことがたくさんある。

世界についてもっと知り、

社会に出たら世の中から貧困をなくす活動に参加したい。

ソンジュのような環境の人をなくせるようにしていきたい。

と、自分が成長できたことをまとめて読書感想文を終わりましょう。

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最後に

ぼくは、この本に出会えてよかったです。

そして「世界の現実」について考えることができてよかった!

読書することは、自分の世界を広げてくれるなぁと改めて思いました。

あなたもたくさんの本に出会い、自分の考えをまとめ、さらに成長していけるといいですよね

 

大変な環境を生き抜いたノンフィクションの作品はたくさんありますので

是非いろんな本を読んでみてください!

 

最後までお付き合い頂き、ありがとうございました。

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