
この「青いあいつがやってきた⁉」をお勧めする学年は…もちろん小学校中学年です!
ただし、高学年の人が読んでも、共感できるところがたくさんありますよ。
「青いあいつがやってきた⁉(松井ラフ・文研出版)」は、2020年の読書感想文課題図書(中学年)です。
共感できるところがたくさんあるので、読書感想文におすすめです。
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【青いあいつがやってきた⁉】ひとことあらすじ
新しい街に引っ越した少年が、青いあいつとのかかわりを通して、自分らしさ少しずつ出せるようになるお話。
新しく人間関係を作るときって、緊張しますよね。
立ち位置が決まるっていうか…。
転校って、できている人間関係の中に入っていくので
さらに難しいですよね。
その悩みに共感できると、説得力ある感想文になりますよ。
著者について
著者は松井ラフさん。東京都出身の児童文学作家です。
デビューしたころから著者自身を励ましてくれてきた
「青いあいつ」
がこの物語の重要キャラだそうですよ。
【青いあいつがやってきた⁉】主な登場人物
読書感想文を書く時に参考になる登場人物をまとめました。
主人公:サトシ
都会の団地から、そこそこ自然が豊かな街の新居に引っ越してきた小学校4年生。
父は単身赴任、母も新天地で仕事を始めて家では一人ですごしている。
学校では「一人でいるのがすきな、おとなしい転校生」で定着しそう。
重要キャラ:青いあいつ
外見は真っ青で、カッパそっくり。
体の大きさは自由に変えられる。
サトシの願いをかなえるために
ある朝突然サトシの家にやってきた。
物語はこの二人のやり取りで進んでいきます。
サトシの背中を押すカッパそっくりの「青いあいつ」は
とてもいいキャラですよ。
【青いあいつがやってきた⁉】感想文のアイデア・テーマ
まずは自分でも、「面白いな」「自分ならどうかな…」
と思ったところを書き出してみましょう。
それが感想文のタネになります。
例えばこんな感じ。
- 自分のキャラを出すことの難しさに共感する。
- 新しい街に引っ越して新たに人間関係を作ることの難しさを考える。
- 自分自身はどうやって友達を作ってきたかを考えてみる。
- 青いあいつがサトシにしたことの意味を考え、自分の経験につなげる。
お話のエピソードと、
自分自身の経験を絡めることができると
読書感想文に仕上がりますよ。
【青いあいつがやってきた⁉】読書感想文の例
では、僕ならこう書くかな…という流れを書いていきます。
あなたの読書感想文づくりの参考になれば幸いです。
読みながら、あなた自身のエピソードを考えていきましょう。
自分がクラスの中でどんな立ち位置・キャラなのかを考える。
まずはあなた自身のことを語りましょう。
あなたはクラスの中で、どんな子ですか?
おとなしい目立たない子?
目立ちたがりですぐ調子に乗る子?
勉強ができる秀才タイプ?
あなた自身のことはあなたしか知らない情報なので、
読む人は興味を持ちやすいですよ。
例えばこんな感じ…。
ぼくは、クラスの中ではおとなしいキャラに見られている。
授業中の発言も5番目ぐらいに手をあげる程度で、真っ先に声を出すわけじゃない。
班決めの時にも、班長に立候補したことなんてない。
クラス遊びを決める時だって、みんなの出した意見に
賛成か反対かで、手をあげるだけだ。
勉強だって中くらい。運動だって中くらい。
ぼくはそういうキャラで生活している。
あなた自身のことを客観的に振り返ることで
自分がどんな生き方をしているのかが伝わります。
自分のキャラがどんなものか、まとめてみてください。
自分の立ち位置が定まった流れをを考える。
今度は、あなたがそのキャラとなるまでの
流れを考えてみましょう。
あなたの行動・言動が今の立ち位置につながっている
ことを語りましょう。
例えばこんな感じ…。ぼくは、クラスでの今の場所に、自然に落ち着いたと思う。
無理をしたわけでもなく、普通にしてたら
今の状態になった。
頑張って発表するでもなく、我慢しておとなしくしてるわけでもなく。
気の合う友達も、何人もできた。
その友達とは休み時間はいつもサッカーをして遊んでいる。
だから、ぼくは楽しい日々を送れている。
あなたが今の立場になるのに
努力したり、しなかったりと、いろいろな要素が
関係しています。
自分がどういう態度で生きているかを
伝えられるといいですよ。
転校してきたサトシの立場について考える。
さて、あなたが今の立場になることを説明したら、
物語に目を向けましょう。
転校生の大変さ
について語りましょう。
例えばこんな感じ…。
物語のサトシは、転校生だ。
転校生は、クラスになじむのが大変だと思う。
なぜなら、すでに出来上がっている人間関係の中に
自分の場所を作らなければならないからだ。
サトシは、新しい学校で、スタートを失敗してしまった。
そのせいで
大人しい読書好きな男の子
というキャラになってしまった。
あなたが今の立場になるのに
努力したり、しなかったりと、いろいろな要素が
関係しています。
自分がどういう態度で生きているかを
伝えられるといいですよ。
サトシを変えた「青いあいつ」の存在について考える。
独りぼっちのサトシの行動を変えたのは
「青いあいつ」
です。
「青いあいつ」がサトシに果たす役割をまとめ、
大切なことを考えましょう。
例えばこんな感じ…。
転校先で友達のできないサトシを変えたのは
青いあいつだった。
青いあいつのおかげで
サトシは新しい町を知り、
新しいお弁当に挑戦し、
夏祭りに参加できた。
もし、青いあいつがいなかったら、
サトシはもしかすると、その後もずっと
読書好きのおとなしい子
だったかもしれない。
自分の殻に閉じこもりがちなサトシを
「青いあいつ」が変えてくれたことをまとめましょう。
あなたにとっての「青いあいつ」について考える。
現実には「青いあいつ」はいませんよね。
その役割を果たすのは、
友達だったり、自分の心だったりします。
あなたも、きっと悩みを考えたことがあるでしょう。
そして解決したことをまとめ、
考えること、行動することの大切さを伝えましょう。
例えばこんな感じ…。
現実の世の中に「青いあいつ」はいない。
だから、ぼくは悩みができた時には
友達だったり、自分の心と相談している。
ぼくは友達とちょっとしたことでけんかしたことがある。
その時、ぼくは自分の心とたくさんお話をした。
そして、自分の良くなかったことと向き合い、
友達に正直にあやまった。
おかげで今も、その友達とは仲良くしている。
目立たないぼくだけど、
自分の心と話すことは大切だと思う。
サトシにとっての心の中の自分の役割を
「青いあいつ」はしていたのだと思う。
自分を見つめる、自分を変えることは難しいですが、
自分のあり方についてより深く考えることは大切なことです。
サトシの今後と、あなた自身のこれからについて考える。
最後に、これからのサトシはどうなるのか考えましょう。
そして、あなたはどうしていきたいかをまとめ、
読書感想文を仕上げましょう。
例えばこんな感じ…。
サトシは新しい学校でも友達ができた。
そして、休み時間にサッカーをするようになった。
友達とつながり、一緒に遊ぶ時間ができたことで、
少しずつサトシらしさがクラスの中でも出せるようになるだろう。
いやなことも起こるだろうけれど、
きっと楽しい学校生活を送れるに違いない。
ぼくは、自分らしく学校生活を送れているけれど、
今度、新しい遊びのグループに入ろうかどうか迷っている。
新しいグループでは、自分らしさが出せるか心配だけれど、
「青いあいつ」がサトシにアドバイスしたように
自分らしくやっていきたいと思っている。
自分の中の「青いあいつ」と話しながら
成長していきたい。
現実の世界に「青いあいつ」はいませんが、
自分の心と対話して
あなたらしく生きていきたい
ことが伝えられるとよいでしょう。
最後に
ぼくは、自然体で生きているつもりですが、
ちょっと振り返ってみると、
シチュエーションにより、
ビミョーに自分の出し方は変えています。
あなた自身が
場所や立場によって
自分のキャラを変えていることを
客観的に見つめられたら
きっと読書感想文として成功です。
自分のエピソードを織り込んで
あなたなりの読書感想文を仕上げましょう!
最後までお読みいただき、ありがとうございました。