【牧野富太郎〈日本植物学の父〉】で読書感想文!感想文のアイデアと流れの例
読書感想文対象学年

「牧野富太郎〈日本植物学の父〉」は、中学生の読書感想文におすすめの本です。2021年の読書感想文課題図書(中学生)です。

ここでは、読書感想文のテーマのアイデアと

書き方の流れの例をまとめています。

あなたの参考になれば幸いです。

【牧野富太郎〈日本植物学の父〉】ひとことあらすじ

あらすじを一言で言うと?

「日本植物学の父」と呼ばれる牧野富太郎が、どんな人生を送ったかをまとめた伝記。

破天荒というか、突き抜けているというか、僕には想像できないほどの植物への情熱にあふれた人生を牧野富太郎さんは送っています。

自分には牧野富太郎のような人生を送れるか?と考えながら読書感想文にまとめるといいですよ。

【牧野富太郎】主な登場人物

ここでは「牧野富太郎〈日本植物学の父〉」に登場した主な人物や場所について、簡単に解説します。

牧野富太郎(まきの とみたろう)

牧野富太郎は1862年(文久2年)に土佐(高知県)の佐川で生まれ、幼いころから植物に一方ならぬ興味を持っていました。

若者になり、発展し始めたころの東京大学植物学教室に、学生ではない身でありながら入室を許され、勉強を進めていくなど、僕からすると何とも不思議な生き方をしています。

お金のこともとても苦労しているし、家族も大変だったあろうと思いますが、植物についての知識や技量は天下一品で「日本植物学の父」とも呼ばれるようになりました。

とてもじゃないけれど真似できないなぁと思うような人生です。

伝記なので牧野富太郎の人生を追いながら自分のことをからめつつ感想文にしていきましょう。

【牧野富太郎〈日本植物学の父〉】感想文のアイデア・テーマ

この本を素直に読むと「牧野富太郎って、すごい人だ」とか「植物学については超マニアだけれど、お金とか生活のことは何にも考えられなかった人だ」などの気持ちになると思います。思ったことを感想文のタネにしていきましょう。

僕が思いついたアイデアはこんな感じです。

感想文アイデア

・牧野富太郎の人生で「すごい」と思ったところをまとめ、自分の将来像のモデルにする。
・一つのことを極める人達が科学の発展に寄与していることを考える。
・富太郎がよく思っていなかった「学者」と学問の関係を考える。
・富太郎を支えた人々の苦労や願いについて考える。

このようなことを思いつきました。富太郎と自分を比べることで、自分をより深く見つめられれば、読書感想文に取り組んだ意味がありますよ。

【牧野富太郎〈日本植物学の父〉】読書感想文の例

では、僕ならこんな流れにするかな…という例を書いていきます。

あなた自身のエピソードや考えを織り込めば、オリジナルの読書感想文になりますよ。

自分がどんなキャラクターかを分析する。

まずは、あなた自身のことを語りましょう。

あなたはどんなキャラですか?得意なことや苦手なことをまとめ、読者を惹きこみましょう。

僕自身は、取り立てて何の得意もないような、いわゆるフツーの人間なのですが、

細かく見ると人は千差万別なので、あなたのことを語りましょう。

例えば…。

僕は、人に「これが得意だ」と言えるほどのことが思い浮かばない。英語は単語を覚えるのが苦手だし、数学も図形は好きだけれど計算は苦手だ。理科は生物は好きだけど、化学はさっぱり訳が分からない。社会に至っては歴史も地理も政治もよくわかっていない。だから、定期テストでの総合成績はいつも中の下だ。実技科目だって絵は描けないし、楽器はそこそこできても歌は下手だし、体育もスタミナが必要な種目にはいつもうんざりしている。何でもできる人や、得意なことがある人が、本当にうらやましい。
クラブ活動の卓球だって、たいていの場合地区大会の1回戦か2回戦で敗退なので、学校だよりに名前が載ったこともない。部活の練習は努力していないわけではないけれど、それでも優勝する人たちとは全然レベルが違う。自分のとりえとか、売りって何なんだろうといつも思っている。

特に得意と言えることのない自分の中学生の頃を思い浮かべて書いてみました。

あなたが「好きだ」と思えることがあるなら好きなことを熱く語るといいですよ。

とにかく、あなたがどんな人間かがわかるような内容でまとめましょう。

牧野富太郎の人生をまとめる

あなたと比べる形で、牧野富太郎の人生を、性格をまとめましょう。

彼は「ええ所のお坊ちゃん」で「植物画がものすごく精密に描ける」ので、まさに1点突破的に得意を生かして活躍していきます。

自分に得意なものがある人は、牧野富太郎の人生に触発されたことを書いてもいいでしょう。

逆にこれと言って得意なものが思い浮かばない人は、自分とは対照的だということをまとめましょう。

こんな感じで…。

得意なものがなかなか思い浮かばない僕とは違って、牧野富太郎さんは植物画を描くことにかけては天下一品だった。子供の頃から身近にある植物をしっかり観察して絵にすることができた。それはもちろん、不断の努力があったこともあるだろうが、きっと植物の絵を描くことが好きだったからだ。
さらに彼はほとんど「独学」で植物に関する勉強を進めていき、東京でも素晴らしい先生たちとの出会いを果たす。僕はそんなエネルギッシュな行動に感動するし、半分呆れている。なんなんだ、このエネルギーは…とも思う。

好きを極める人って、本当に半端ないなぁという感動が描けると良いですよ。

牧野富太郎の性格をまとめ、成功の理由を考える。

僕にとってはとんでもない人生を歩んだ牧野富太郎ですが、日本の植物学に燦然たる足跡を残しています。

彼が成功した理由を考え、まとめましょう。

例えばこんな感じで。

エネルギッシュな生き方をしたからこそ、牧野富太郎は日本の植物学で大きな足跡を残すことができた。でも、成功は彼一人の力によるものではなかったとぼくは考えている。彼はいろいろな面で社交性があり、たくさんの人の支えがあったからこそ、彼は研究を続けることができたのだ。
植物学の研究については、当時の著名な研究者に直接会い、たくさんの協力を得ている。東大の研究室に出入りを許されたのも、彼の植物学に対する熱意が教授たちを動かしたからだ。そしてそこから広がった人脈で、その後の研究を続けることができた。
また、研究のためにお金を使ってしまい、生活が苦しくなった時にも、彼の奥さんのサポートを始め、様々な援助で乗り切っていけた。これも、彼の人柄と人脈の広さが役に立ったからだ。
つまり彼が成功できたのは、植物学への情熱を核としながら、様々な人と「つながる」力が強かったからだとぼくは思っている。

情熱はもちろん大切です。ただ、情熱だけでは、世の中での活躍は難しいですよね。

牧野富太郎は情熱+社交性で、世界を切り開いていったのだということをまとめましょう。

牧野富太郎と自分とを比べる

今度はあなた自身を見つめてみましょう。

あなたには、牧野富太郎のような情熱はありますか?または社交性はありますか?

自分の心と会話をして、文章にまとめていきましょう。

こんな感じで…。

植物への情熱と社交性が牧野富太郎を成功へと導いた。僕はどうだろう…と思う。僕は、何かに対して彼のように情熱を持っているわけではないし、社交的というわけでもない。一日中家の中でひっそりとゲームをしたりユーチューブを見たりしているだけでも充分幸せを感じている。「〇〇の父」と呼ばれるような存在には絶対にならないだろう。ただ、ゲームをする時には友達と協力することは必要で、一緒に時を過ごす数人の友達はいるから、非社交的というわけではない。僕は、きっと周りから見たら普通の中学生に見えるだろう。

この例では「普通」を描いています。牧野富太郎との違いが浮かび上がるように、対比を工夫しましょう。

あなた自身のエピソードを入れてあなたらしさを出しましょう。

自分の人生の計画について語る

今度は、自分の将来について考えてみましょう。

今は学生のあなたも、将来は何か仕事をして生きていくはずです。

「私はこれ!」と決まっている人は熱い思いを語りましょう。

「将来は別に決まっていない…」人は、ぼんやりとした未来の姿を考えてみましょう。

例えば…。

僕の周りにも、牧野富太郎のように、将来の夢というかすべきことがはっきりしていてがんばっている友達もいる。アナウンサーだったり、プロサッカー選手だったり。実現できるかどうかは別として、目標に向かって努力する彼らを、僕は尊敬しているし、すごいと思う。
僕はまだ、将来の夢がはっきりとしていない。苦手なことはいろいろあるし、好きなことも色々ある。だからと言って「これに人生をかけるんだ!」という熱い思いがある訳ではない。だからとりあえず、無難に高校の普通科に行って、将来について考え続けていこうと思っている。ただの先送りかもしれないけれど、いつかやりたいことが見つかることを期待している。

将来の職業像がはっきりししている人はいいのですが、僕はぼんやりしていました。

色々な経験をしてきた中で今の自分の生活がある訳ですが、中学時代はそこまで未来が見えていたとは言えなかったです。

まだ未来は決まっていないつもりで文章を書いてみました。

夢や目標を持つことの大切さをまとめる。

そろそろまとめに入りましょう。

夢を実現するために大切なことを読書を通して学んだことを書きましょう。

そして、あなたも夢や目標をもって生きる決意を書いて、読書感想文を終わりましょう。

牧野富太郎は幸せな人生を送れたのだとぼくは思う。大好きな植物学に一生を捧げられたからだ。彼が植物学に打ち込めたのは、彼の情熱と、彼を支える人たちがいたからだ。夢を実現するためには情熱と周りのサポートが大切だということを、僕はこの本を読んで強く感じた。
僕にはまだ「一生を捧げる」と決意するほどのものはないが、夢や目標が見つかるまでにも、人とのつながりは作ることはできる。たくさんの人とつながり、自分の世界を広げていこうと思う。そしていつか目標を決め、社会で役立つ人間になっていきたい。牧野富太郎のような、すごい人には僕はきっとならないけれど、僕なりの自己実現を目指していきたい。

読書することで学んだことがあったことをまとめましょう。

そして、自分がどのようにしていきたいかを書いて、読書感想文を終わりましょう。

最後に

世の中の人たちって、色々ですが、大きく二つに分けるとすると

「開発する人」と「使う人」に分かれますよね。

「開発する人」って、牧野富太郎みたいなタイプが多い気がします。

つまり、情熱的でちょっと普通からは外れている感じ。

とんがってるからこそ既存の常識の枠を超えられるんでしょうね。

「使う人」って、いわゆる普通の人たちが多い気がします。

自分はどちらかというと普通の方かな…と思います。

どちらのタイプも世の中には必要だし、時と場合によって入れ替わるものですけどね。

あなたはどんな生き方をしていきますか?

人生について考えられたら、きっと読書してよかったんですよ。

あなたの人生を考えあなたの読書感想文に仕上げてくださいね。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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