「マンザナの風にのせて」のあらすじ・登場人物と、読書感想文の書き方をまとめました。

2019年の読書感想文(高学年)の課題図書です。

第2次世界大戦中のアメリカでは日系人が隔離され、強制収容所に入れられていたという史実をもとにしたお話です。

わりとすぐに読める本ですが、戦争について考えさせられるので、読書感想文にお勧めです!

 
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「マンザナの風にのせて」のあらすじと要点

舞台は1942年のアメリカ。

第2次世界大戦の敵国出身者・日系人たちは強制収容所に収監されます。

主人公のマナミは強制収容されるときに、兵士に愛犬を連れて行かれ、離れ離れになります。

愛犬を失ったショックで声を失うマナミ。辛い収容所生活の中、再び犬を飼い始めたマナミは、また愛犬と引き離されそうになり…

マナミは再び大切な存在を失うのか?それとも???

 

日系人が被害にあったことなのに、教科書では脚注で触れる程度。

日本に住む子供達は、あまり知らない歴史ではないでしょうか。

 

なんとなく移民って大変なのだろうと思っていても、知らないことが多過ぎます。

日系人を強制収容しようというアメリカ側の考え方や

単にスパイの洗い出しではなく

日系人への人種差別や、戦争時の人間にありがちなヒステリー状態だったというのが、後になってわかりました。

 

移民してから寝る間も惜しんで働いて築き上げた財産を、安く買いたたかれたり、事実上没収されたり

日本に住む私たちが知らなかった、アメリカに移民した日本人の歴史を学べます。

 

同時にマナミからは、大切なものを「私から取り上げないで!」と主張する勇気や

移民された方々に想いを馳せることで、人生にも歴史にも様々なことを感じられますね。

日系人の強制収容所については、「全米日系人博物館」の館内にも展示物があり

YouTubeでも紹介されています。↓

読書感想文を書くにあたって、見ておくと良いですよ。

 

マンザナー強制収容所の場所はこちらです↓

ぜひ「拡大地図」で、どんな所なのか確認してみてください。イメージが膨らみますよ。

 

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「マンザナの風にのせて」の主な登場人物

ここでは、「マンザナの風にのせて」に登場した、主な人物を解説しています。

マナミ(日系人の主人公:タナカ マナミ)

アメリカのワシントン州ベインブリッジ島に住む日系2世の女の子

家族でカリフォルニア州マンザナに作られた収容所に連れて行かれる。

引越しの時に愛犬トモを連れていこうとしたが失敗。

兵士に取り上げられたことがショックで言葉がでなくなってしまう。

収容所でもトモを求めて手紙や絵を描き続けるが、願いはかなわないまま時間が過ぎていき・・・。

 

ロン(日系人)

マナミの兄で大学生。

マナミたちとは離れて暮らしていたが、マナミの家族が収容されたと聞いて、共にマンザナ収容所で生活を始める。

収容所では小学生を教える教師の仕事を得るが、学ぶ意欲のない少年たちに苦労している。

 

ロザリー先生(白人)

収容所にある学校でのマナミの先生。日系人居住区を管理する棟に住んでいる。

口が聞けないマナミのよい理解者。

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ここから先が、読書感想文のアイデア例です。

 

「マンザナの風にのせて」読書感想文のアイデアの例

読んで不思議に思ったことやおかしいと感じたことは、何でもテーマにできますよ。

  • マナミたちの家族はなぜ、強制収容所に入られなければならなかったのか、第二次世界大戦と人種問題を考える。
  • 日系人はなぜ「移民」したのか、当時と今を比べて考える。(今は外国人が日本に来る)
  • 強制収容所での生活と自由について、ヨーロッパのユダヤ人と比べてみる。

などなど・・・。

移民と国家の人権に対する扱いなんかも気になりますね。

 

本書の巻末に資料として載せられている「日系アメリカ人の歴史ポータル」には、

強制収容所を映した動画があります。

イメージを膨らませやすいので、ぜひご覧ください!

次に紹介するのYOUTUBEの動画です。↓

戦争に「人権」なんてあったもんじゃないと思わせてくれます。

 

「マンザナの風にのせて」の読書感想文の流れ(例)

マナミの置かれた環境と自分の暮らしを比べ、自分がどのような世の中にしていきたいか、どうしたら2度と強制収容など、悲しいことがおこらないのかを考えていきましょう。

 

マナミにおこった悲劇を考える

日系人のマナミの家族は敵国(日本)のスパイになる可能性が高いという理由で財産を取り上げられ、強制的に移住させられたということをまとめましょう。

マナミの家族はシアトルに近いワシントン州ベインブリッジ島で幸せに暮らしていた。でも、第2次世界大戦がはじまり、日本とアメリカは敵同士になってしまった。

マナミたち日系人はアメリカ人にとって敵国の人間となり、一般の人々とは隔離されて生活させられることになった

財産は取り上げられた上に、砂漠や湿地に居住地を作られ、無理やり引越しをさせられた。

移住先は鉄条網やフェンスで区切られ、監視塔まである。さらに、銃を持った兵士が監視している。

アメリカで何か悪いことをしたというわけではない人が、刑務所のような環境に無理やり置かれるとは、何と理不尽なんだろう。

上記の内容を、自分なりにまとめてみましょう。

 

自分の暮らしを考え、平和の大切さ、ありがたさを実感する

あなたが今、どこでどんな暮らしをしているのか、人権は守られているのかを考え、マナミたちの生活と比べましょう。そして、平和のありがたさを実感しましょう。

私は今、日本の〇〇という町に暮らしている。父はこんな仕事をしていて、母はこんな仕事をしている。

私自身は学校に毎日通い、△△さんと仲良く一緒に勉強している。財産が突然奪われるなんて想像できないような環境に暮らしている。

はっきり言って、のんきな生活を送っていられるのも、今の時代が戦争のない平和な時代だからだ。

↑このように、自分がどんなに平和な暮らしをしているのかを、具体的な例で書きましょう。

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戦争について思いを広げる

マナミの家族のような状況を生み出したのは、戦争です。国同士のもめごとがなぜ起こってしまうのかを考えましょう。そして、回避する方法を考えましょう。

アメリカで日系人が強制収容された原因はやはり戦争にある。国同士の利害がぶつかり、お互いに譲れない状態になったからだ。

領土問題、経済の問題など、原因はいくつもあるだろうが、社会の歴史で学ぶ限り、互いが幸せになるように努力すれば、戦争は回避できると思う。

国益はもちろん大切だが、相手の国も尊重することがとても大切だ。

第二次世界大戦当時に比べ、現代はお互いを尊重しているとは思うが、危うい状況になってしまう可能性は今だってある。

自分の住む今の世界も、危ういバランスの中で平和な暮らしができているということをまとめて下さい。

 

人種を越えて理解することの大切さを訴える。

現代の国を越えたものと人との関わりを考え、大切なことをまとめましょう。

 

マナミの時代と比べて、今はお互いの国が経済的に深くかかわっている。

自分の身の回りのものを見てみても、外国製品は本当に色々な国からやってきている。

例えば自分が来ている服は、中国やベトナム。
ざっと調べただけでもフィリピンやマレーシア、インドネシアなど本当にたくさんの国のものが日本に来ている。

逆に、日本で作られたものも世界中で使われている。

そして、日本人はマナミの頃以上に海外に暮らしているし、逆に日本にもたくさんの外国人が暮らしている。

大切なのは、生まれや文化が異なる人たちを隔離・拒絶することではなく、より深く理解することだと思う。

無理解は誤解を生み、相互不信につながるからだ。

などが書けると良いですね。

 

自分がこれからできることを考え、未来に結び付ける

最後に、相互理解のためにできることを考え、2度とマナミのような悲劇を繰り返さないという決意を書いて終わりましょう。

実際、私のまわりにも外国出身の人がいる。
近所の工場にはベトナム出身の人やペルー・ボリビア出身の人が働いている。

彼らは集団で引っ越してきていて、私はなかなか関わることがないけれど、チャンスがあれば話をしてみたいと思っている。

私自身は将来こんな仕事(あなた自身の目標・夢)につきたいと思っている。

私の夢は小さいかもしれない。
でも、たくさんの人が相互理解の努力をすることで、国レベルでの理解も深められるといいと思う。

2度と、マナミのような理不尽な状況を作らないために、私自身もできることをしていきたい。

みたいに、戦争回避の基本はお互いの理解を深めることで、自分にできることを考えていきましょう。

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「マンザナの風にのせて」の作者について

作者はロイス・セパバーンさん。1974年、カリフォルニア生まれで、中学校の先生から、作家を目指したそうです。

作者の生まれた町の近くに「マンザナ強制収容所」の跡地があり、

戦争がおこると子どもが被害にあうことを伝えたかったということです。

 

最後に

読書感想文の課題図書には毎年戦争物があります。

読んでて毎回思うのですが、戦争って、理不尽ですよね。

でも、今も世界のどこかでは、人々が分かりあえず、戦争・いさかいが起こっています。

日本は平和ですが、平和なのはみんなの努力があってこそです。

私たちも、平和が続くように、努力をしていきましょう。

 

最後までお付き合い頂き、ありがとうございました。

納得の感想文に仕上げて下さいね!

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